交通安全を呼び掛ける3つの団体が、“緑・黄・青”それぞれ異なる色の「のぼり旗」を寄贈、“交通事故ゼロ”を目指します。
横浜市港北区で活動をおこなう港北安全運転管理者会と港北交通安全協会、港北青少年交通安全連絡協議会の3つの団体は、きのう(2023年)1月12日(木)午後、神奈川県警港北警察署(大豆戸町)内で、交通安全を呼び掛ける「のぼり旗」を寄贈。
同警察署前で交通安全キャンペーンをおこなう中、のぼり旗を掲示し、通行人らに事故撲滅への取り組みを呼び掛けました。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、ここ数年はイベント開催なども積極的におこなえない地域も多かったここ数年。
それでも、警察や各団体の取り組みもあり、2022年の区内での事故発生件数は512件(前年比マイナス6件、いずれの数値も2022年12月末日までの暫定値)、負傷者数が全体で559人(マイナス29人)と、減少傾向が見られたものの、「昨年12月に新横浜で1件、死亡事故が発生してしまいました」と、同署交通課の栗田幸夫係長。
死者はプラス1件の2人、重傷者も11人増の39人、そして自転車に関係する事故も14件増えて137件と増加していることから、「より印象深く地域の皆様に事故防止を呼び掛けられないか」と3団体に相談したところ、その一つの方法としての今回の「のぼり旗」の寄贈が決定したと説明します。
神奈川県警察のシンボル・マスコット「ピーガルくん」も描かれた、それぞれの「のぼり旗」に描かれた文言は、下記の3種類。各12本ずつ寄贈されています。
(港北安全運転管理者会:緑色)
・「あなたの運転 見られています 交通安全 港北区」
(港北交通安全協会:黄色)
・「交通安全みんなの願い 事故のない街 港北区」
(港北青少年交通安全連絡協議会:青色)
・「二輪車事故を防ごう ゆっくり走ろう港北区」
同警察署内で目録の贈呈と記念撮影がおこなわれた後、署入口付近での「のぼり旗」の掲示と記念撮影を実施。
それぞれが「交通安全」に向けての取り組みをおこなっていく上で大切なポイントについて、下記の通り語りました。
【団体会長(副会長)のコメント】
・運転する側の意識も大切だが、歩行者側も、例え青信号であっても、車や二輪車が来ていないかの「再確認」をおこない、“自己防衛”をしてもらいたい(港北安全運転管理者会・安齊博仁会長)
・港北区は人口が多い。子どもたちが「交通あんぜん教室」で、車は危ないもの、信号を守るといった交通ルールをしっかりと教えて、また大人とその体験を共有して、交通安全について一緒に学び、みんなで命を守ってもらいたい。警察署に「のぼり旗」を立てるのは「(交通事故防止の)ランドマーク」であることもあり、良いこと。車(バス)の死角などについても学び、気を付けてもらいたい(港北交通安全協会・嶋村公(ただし)会長)
・二輪車の安全運転を呼び掛ける団体として、自転車に関連した事故が増加していることもあり、左側通行をおこない、スピードを出さないといった点を、二輪車での事故は大きい被害になりやすいこともあり呼び掛けていきたい(港北青少年交通安全連絡協議会・杉谷(すぎたに)隆徳副会長=峪(さこ)文隆会長の代理)
贈呈された「のぼり旗」は、同署でキャンペーンを実施する際や、区内の各イベントの場で今後掲出、交通事故を防ぐための呼び掛けやアピールに活用していく予定とのことです。
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【参考リンク】
・交通事故発生状況(横浜市港北区のサイト)※新横浜1丁目の事故などについても記載
・港北区内の交通事故発生概況~令和4年(2022年)11月末暫定値(港北警察署)※町名別事故発生件数などのデータも掲載