夏の行楽シーズンもいよいよスタート。「コロナ禍」が続きながらも、港北区内で増加している交通事故への警鐘を鳴らします。
横浜市港北区(大豆戸町)が主体となる港北区交通安全対策協議会(会長:鵜澤聡明港北区長)は、今年(2021年)7月11日から7月20日まで神奈川県内で一斉に行われた「夏の交通事故防止運動」にあわせて、東急線日吉駅の地上コンコース(日吉2)で、7月9日午後、「夏の交通事故防止運動キャンペーン」を実施しました。
この日、日吉駅前には、港北警察署(大豆戸町)の署員のほか、港北交通安全協会(嶋村公代表理事)や港北安全運転管理者会(安齊博仁会長)、港北地域交通安全活動推進委員協議会(横溝一則会長)、港北青少年交通安全連絡協議会などから約20人が参加。
昨年(2020年)は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、日吉駅でのキャンペーンの開催は中止に。
これまでの事例では、通常、地元町内会や商店街、横浜F・マリノスなどの協力を得て開催してきたといいますが、「今年は、いまだ続くコロナの影響を考慮し、小規模での開催となりました」と、同協議会事務局で港北区地域振興課の宮澤ゆう子さんは説明します。
今回のキャンペーンでは、これから始まるレジャーシーズンや夏休みを前に、交通事故防止を呼び掛ける啓発グッズなどの配布を行いました。
本来であれば手渡しで行ってきたグッズなどの配布も、新型コロナウイルスの感染防止に配慮し、用意した机の上から配布する方法を採用。「非接触」を心がけて行われていました。
宮澤さんは、「昨年は、事故防止の啓発活動をほとんど行うできず、今年も規模は縮小されていますが、交通事故も増えているので啓発活動を続けるのは大切です」と、キャンペーン活動の重要性について熱く語ります。
去年(2020年)は新型コロナの影響で人の流れがほぼなかったことから交通事故も少なかったともいい、「今は人の流れも戻ってきていることから、交通事故件数も増えていることに注意が必要です」と、この日参加した港北安全運転管理者会の安齊会長も、夏の事故への警戒を呼び掛けていました。
港北署管内の交通事故発生件数は、昨年(2020年)1年間は、対前年(2019年)比ではマイナス67件、マイナス11.3パーセントと減少していましたが、今年(2021年)は6月の暫定(ざんてい)値で、対前年(2020年)比21件、10.9パーセント増の255件となっています。
区内でも死亡事故が5月21日に新羽町で1件発生しており、「今後、死亡事故を増やしたくない」と同署交通課の栗田幸夫さん。
いよいよ始まる夏休み。夏の行楽や移動にともなう事故防止を強く心掛けていきたいものです。
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【参考リンク】
・港北区内の交通事故発生概況(港北警察署のサイト)※2021(令和3)年6月暫定値では、死者こそ1人減となっているものの、負傷者は32人増となっている