新綱島駅前に商業施設「ピットテラス」、食品スーパー大野屋とダイソーが進出 | 横浜日吉新聞

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新綱島の駅前にもう一つ、買物スポットが加わります。

新綱島駅から至近の綱島東1丁目で商業施設「Pit Terrace(ピットテラス)新綱島」が今年春にオープンし、テナントには食品スーパー100円ショップが出店する予定です。

)2024年4月17日追記:ダイソーは4月26日(金)、OONOYA(大野屋)は4月30日(火)にオープンの予定です

今年春のオープンに向けて建設が進む「Pit Terrace(ピットテラス)新綱島」(1月30日)

ピットテラス新綱島は、2017(平成29)年2月末に閉店したゴルフ練習場「綱島ピーチゴルフセンター」の跡地に建てられる3階建ての複合商業施設で、有限会社綱島ピーチゴルフセンターが事業主となり、施設の運営東急株式会社が担当。

すでにインドア型の「東急ゴルフスクール新綱島」(4月15日にプレオープン予定()4月21日追記:4月6日にプレ・オープン、4月30日に本オープン予定)が進出を決めており、このほど新たに食品スーパーの「OONOYA(大野屋)新綱島店」と、100円ショップの「DAISO(ダイソー)Pit Terrace(ピットテラス)新綱島店」の出店が決まったものです。

ピットテラス新綱島(写真右奥)は臨港バスの「鶴03系統」のりばからほど近い場所に位置、周辺では道路拡張などの工事が続いている(1月30日)

新綱島駅前に建つ「新綱島スクエア」と「新水ビル」から至近の商業スポットとなることから、買い回りなどによる駅周辺の賑わい創出を期待し、入りやすい低層の建物として建設。

今後、店舗前の道路拡張にともなう歩道の拡大も予定されており、歩道部から2階テナントへ直接アクセスできる階段が設けられました。また、18台分の自動車駐車場と駐輪場も設置する計画です。

ピットテラス新綱島(写真左)と新綱島スクエア、右側手前には桃畑があり、日照を確保するためもあってピットテラス新綱島は低層の建物にしたという(1月30日)

同施設の担当者は「ピットテラス新綱島が街全体を回遊していただけるきっかけとなれば」と話していました。

小杉と元住吉で盛況の「大野屋」

ピットテラス新綱島への進出を決めた食品スーパーの大野屋は、川崎市中原区の武蔵小杉で1936(昭和11)年に創業した老舗。

元住吉のブレーメン商店街にある大野屋の元住吉店、徒歩や自転車で立ち寄る人が目立つ(1月30日)

1957(昭和32)年から駅南口近くで営業する小杉店(中原区小杉町3)と、1983(昭和58)年にブレーメン通りで開店した元住吉店(中原区木月1)は両駅前の商店街で著名買物スポットとして知られています。

1957(昭和32)年から武蔵小杉駅近くで営業する小杉店は近年リニューアルした。至近に全国系大型スーパーが複数営業するなかでも一定の賑わいを見せている(大寿提供)

運営会社の株式会社大寿(だいじゅ、中原区井田杉山町)によると、「日吉・綱島エリアから小杉店や元住吉店にご来店をいただくお客様からのご要望もあり、以前より東急東横線沿線で新しい店舗を出店する計画がありました」と明かします。

同社では食品スーパー4店舗を神奈川県内に設けるほか、生鮮品を除いたグロサリー専門店「大野屋商店」を「武蔵小杉東急スクエア」や桜木町駅前の「コレットマーレ」といった3つの商業施設内で展開。

新綱島店は食品スーパーとしては5店舗目、横浜市内では菅田(すげた)店(神奈川区菅田町)に次ぐ出店で、新綱島店は小杉店や元住吉店より広めの店舗となる予定です。

新綱島店のイメージ図、元住吉店や小杉店より広めの店舗になるという(大寿提供)

同チェーンは“地方食材の逸品”に力を入れているのが特徴で、「加工食品では国産原料、添加物を使用しない、そして美味しさにこだわった『自然の味』ブランドなど、からだに優しい食品が人気です」(同社)

大野屋では、ある地域やエリア内で知名度が高かったり人気だったりするが全国的には流通していない“隠れた名品”の取り扱いも目立つ(元住吉店の店内、大寿提供)

大型の食品スーパーではあまり見かけないような全国各地の商品が目立ち、精肉や鮮魚にも強みを持つこともあって、武蔵小杉と元住吉では至近に全国系スーパーが立地するなかでも一定の盛況ぶりを見せています。

新綱島でもすぐ近くの「東急ストア」などと共存する形の日常買物スポットとなる可能性が高そうです。

2024年4月17日追記:OONOYA(大野屋)新綱島店は4月30日のオープン予定です)

綱島で4年ぶり「ダイソー」復活

100円ショップ最大手のダイソーは、2020年2月まで綱島街道沿いで「東急ストア綱島店」(綱島東2)を営業してましたが、東急ストアの駅前移転にともなう閉店を機に店を閉じており、綱島エリアでは4年ぶりに“復活”することになりました。

2020年2月末に閉店した「東急ストア綱島店」と2階にあった「ダイソー」の看板、当時ダイソーの閉店を惜しむ声も多かった(2020年2月撮影)

運営会社の株式会社大創産業(広島県東広島市)によると、今回出店を計画する「Pit Terrace(ピットテラス)新綱島店」は綱島駅周辺に店舗がなくなったことから出店を決めたといいます。

港北区内では樽町2丁目の商業ビル1階で2021年12月にオープンした「T-PLATZ(ティープラッツ)綱島店」以来となる4店舗目で、区内の3店舗と比較するとやや狭めの店になるとのこと。

ダイソーの店内イメージ(大創産業提供)

綱島エリアでダイソーの店舗が復活する形となり、「とても嬉しく、かつての『東急ストア綱島店』のお客様と新規のお客様に喜んで頂けるような、お店づくりをいたします」(同社)と再びのオープンに向けて意気込んでいます。

2024年4月17日追記:ダイソーは4月26日のオープン予定です)

【関連記事】

・【最新記事】東急ゴルフスクール新綱島がプレ・オープン、歴史伝える「和モダン」内装も(2024年4月22日)※リンク追記

<新綱島駅>鶴見川沿いに「東急ゴルフスクール」、来春オープンを現地で告知(2023年9月16日、同スクールもテナントの一つ)

・【過去記事】40年超の歴史持つ「綱島ピーチゴルフ」が来年2月閉店、跡地にトンネル工事施設(2016年12月10日)

港北区で最大規模の「ダイソー」開店、樽町“Tプラッツ”のユニクロ跡に(2021年12月3日)

【参考リンク】

スーパーOONOYA(大野屋)(武蔵小杉や元住吉などに展開)


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