2022年も区内小学校で「交通あんぜん教室」、運営支えるそれぞれのチャレンジ

横浜日吉新聞

新学期を迎えた子どもたち「安心・安全」を伝えたい――港北区内の小学校で「交通安全」を学ぶ取り組みが今年度もスタートしました。

横浜F・マリノスのキャラクター「マリノスケ」と、公式チアリーティングチーム「トリコロールマーメイズ」のみうさん、かなこさんの2人が安全な自転車の乗り方を指導した(5月12日)

横浜F・マリノスのキャラクター「マリノスケ」と、公式チアリーティングチーム「トリコロールマーメイズ」のみうさん、かなこさんの2人が安全な自転車の乗り方を指導した(5月12日)

横浜市港北区(大豆戸町)が主体となる港北区交通安全対策協議会(会長:漆原順一港北区長)は、今年度(2022年度)の「はまっ子交通あんぜん教室(交通安全教室)」を、先週(2022年)5月11日(水)の横浜市立大曽根小学校(大曽根2)で実施。

翌12日(木)には日吉南小学校(日吉本町4)で1年生と4年生を対象とした教室をおこないました。

この教室は、港北区交通安全対策協議会の運営を担う港北区地域振興課(大豆戸町)や港北警察署(同)、港北交通安全協会(同)、2012(平成24)年から初参加した横浜F・マリノス(昨年2021年から一般社団法人F・マリノススポーツクラブ)などが中心となり運営。

昨年度(2021年度)からは、F・マリノスのオフィシャルパートナー「アネスト岩田株式会社」(新吉田町)も全ての日程で参加することとなり、これまでになかった盛り上がりをみせています。

春・夏のうちに実施、学校都合で内容や時間の調整も

「新型コロナウイルス禍」の影響もあり、昨年度(2021年度)は港北区内26小学校のうち、19校での実施となった同教室。

「マリノスケ」の来校に1年生の子どもたちは大喜び

「マリノスケ」の来校に1年生の子どもたちは大喜び

今年は7月8日(金)までの期間に区内25校の市立小学校で開催が予定されていますが、すでに雨天で中止になってしまった学校も。

新学期に小学校1年生などの事故が目立つことから、なるべく早い春か夏のうちの教室の実施を呼び掛けているといい、「まずは入学した1年生、また自転車の講習は3年生または4年生が対象となります」と区地域振興課で同教室の運営コーディネートを担当する東(あずま)裕子さん

学校の要望なども踏まえての日時調整やコース内容の設定をおこない実施していると説明します。

「小さい」うちからの学びを、警察アイデアの新チャレンジも

今回の日吉南小学校での「はまっ子交通あんぜん教室」開催時に子どもたちへの説明を担当した港北警察署交通課の林佑太郎さんは、かつて着任した県内の自治体では、保育園や幼稚園でも巡回指導をおこなった経験があるといいます。

ダミー人形が車の前に飛び出してしまうと――子どもたちの「悲鳴」にも似た声があがっていた

ダミー人形が車の前に飛び出してしまうと――子どもたちの「悲鳴」にも似た声があがっていた

そのため、春時期からの実施することの大切さ、また1年生には特に交通安全の意識の大切さを伝えたいといい、「できるだけ子どもたちが小さいころから、交通安全を学んでもらいたいと思っています」と、この教室の開催の意義をより強く感じながら任務にあたっていると語ります。

同課の栗田幸夫係長は、前部署で交通事故現場での任務に携わり、昨年から異動しこの教室の担当になった経験から、今年度からは、車の巻き込み実験に初めてペットボトルを採用

これまで使用していた重ねた段ボールではなく、ペットボトルが内輪差で“ぺしゃんこ”になってしまう、その危険性を、より子どもたちに強く印象づけることも意識していると説明していました。

地域で活動「交通安全協会」の担い手も募集中

「はまっ子交通あんぜん教室」の運営を担う港北交通安全協会(嶋村公会長)は、現在、日吉綱島新田(高田・新吉田・新羽)・菊名篠原城郷大倉山樽町大曽根師岡10支部で運営。

港北交通安全協会の高橋事務長は母校・日吉南小学校を懐かしみながら職務にあたっていた

港北交通安全協会の高橋事務長は母校・日吉南小学校を懐かしみながら職務にあたっていた

各支部に所属し、ボランティアとしての活動を担うメンバーが教室運営への参加協力をおこなっています。

現在、メンバーは区内全域で110人ほどだといいますが、「担い手の年齢層があがってきていることもあり、ぜひ活動に協力いただける方が新たにいらっしゃれば」と、同協会で事務長を務める高橋亨さん

出身校だという日吉南小学校での開催にも今回参加し、「小学校時代が懐かしいですね」と、当時とは異なる母校の校舎を懐かしそうに眺めながら、この日参加参加した4人の日吉支部のメンバーへの謝意も表します。

支部長代理の石田太一郎さん(左から2人目)ほか日吉支部の皆さん。初参加のメンバーも

支部長代理の石田太一郎さん(左から2人目)ほか日吉支部の皆さん。初参加のメンバーも

各支部の支部長との面談を経て活動に参加いただくことになります」と、同協会に直接または支部に問い合わせての“担い手”としての新たなメンバーも募集しているとのこと。

季節で開催される交通安全週間キャンペーン時に街頭や交差点などに立つこともあるといい、「活動は平日におこなわれることも多く、また交通安全を守るための屋外などでの活動にご参加いただける方」としてエントリーしてもらえればと高橋さん。

地域がより元気に、活気づくための活動を進めていくためにも、より多く地域の人々に情報が届き、活動の担い手が増えていくことが望まれます。

学校長の想いや、地元企業の「新人・若手教育」活動も

今回の教室がおこなわれた日吉南小学校の山中真紀子校長は昨年度(2021年度)から着任。

山中校長と中村英治副校長の熱きタッグで日吉南小学校の運営を担っている

山中校長と中村英治副校長の熱きタッグで日吉南小学校の運営を担っている

前任地の子安小学校(神奈川区新子安)では、新校舎への移転を経験。霧が丘地区の小学校勤務時代には、3校あった同地区の小学校が霧が丘小学校(霧が丘4)として合併し、さらに霧が丘中学校との一貫教育校としての「義務教育学校」になった現場での勤務もおこなってきました。

日吉南小学校の交通見守りについては、地域の「学援隊」の人々が積極的におこなっているといい、「学校に至るあちこちの場所でいつも子どもたちを見守ってくださり心から感謝しています」と、その活動の熱心さに心打たれたと語ります。

人事総務部の近藤さんが昨年(2021年)から登場したアネスト岩田について説明。自社商品と水からなる「スプレーガンミスト」も好評を博していた

人事総務部の近藤さんが昨年(2021年)から登場したアネスト岩田について説明。自社商品と水からなる「スプレーガンミスト」も好評を博していた

着任以降、「コロナ禍」で多くの活動が制約されたことにも触れ、「今年度は宿泊での修学旅行や5年生の宿泊体験も復活する予定です。5月25日には創立55周年の開校記念日も迎えます。地域で支えあう気風の学校を盛り上げ、また地域の皆さんにも情報発信することができれば」との想いも抱いているといいます。

また、今年から全ての「はまっ子交通あんぜん教室」に参加することになったアネスト岩田株式会社は、横浜F・マリノスのオフィシャルパートナー契約を一昨年(2020年)12月から2027年1月までの6年2カ月間締結。

F・マリノスが教室参加をスタートした草創期から活動を担ってきた横浜マリノス株式会社渉外・ホームタウン部の木村昌実部長は一般社団法人F・マリノススポーツクラブの業務も兼務。今回も笑顔で子どもたちを見守っていた

F・マリノスが教室参加をスタートした草創期から活動を担ってきた横浜マリノス株式会社渉外・ホームタウン部の木村昌実部長は一般社団法人F・マリノススポーツクラブの業務も兼務。今回も笑顔で子どもたちを見守っていた

人事総務部の近藤恒実さんは、「昨年は6校のみ回りましたが、今年は実施する全校訪問に初チャレンジします。このパートナー契約の期間が終わるまでの間は、新入社員や若手社員が地域の皆さんと触れあい、多く交流を深めていくことでの社会貢献ができれば」と、教室の合間に事業内容についても説明。自社商品の「スプレーガン」ミストを噴射し、児童らを楽しませていました。

一人ひとりの参加により、より盛り上がりを見せる同教室の成果により、「一人でも多く」の児童らが安心・安全に過ごせる「事故ゼロ」を実現することはもちろん、これからもより多くの人々による“交通安全の輪”が広がっていくことが望まれます。

)この記事(本文)は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です

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【参考リンク】

児童・幼児の交通安全対策(港北区サイト)※「はまっ子交通あんぜん教室」についても記載

横浜市立日吉南小学校のサイト

1・4年生 はまっこ交通あんぜん教室(同)※リンク追記


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