<港北区内>相次ぐ事故を防ぐには、綱島街道で819(バイク)の日キャンペーン | 横浜日吉新聞

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相次ぐ二輪車事故を防ぎたい――横浜市港北区が主体となる港北区交通安全対策協議会(会長:栗田るみ港北区長)は、きのう(2019年)8月19日の午後、綱島東4丁目・綱島SST(Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン)前の綱島街道で、「バイクの日(8月19日)キャンペーン」を実施、二輪車事故の防止を呼び掛けました。

綱島東4丁目の綱島SST「アップル(Apple)横浜テクノロジーセンター(YTC)」前の綱島街道で行われた819(バイク)の日キャンペーンの様子(2019年8月19日)

綱島東4丁目の綱島SST「アップル(Apple)横浜テクノロジーセンター(YTC)」前の綱島街道で行われた819(バイク)の日キャンペーンの様子(2019年8月19日)

1989(平成元)年、政府(現在の内閣府)は、交通事故の撲滅を目的とし8月19日を「バイクの日」として制定。 全国の自治体や各警察では、この8月19日を中心に二輪車の安全運転にまつわる講習会などを実施しているといいます。

港北警察署によると、今年の交通事故発生件数は、6月末現在で256件と、発生件数は355件だった前年(2018年)より99件のマイナスとなったものの、昨年0人だった交通事故による死者が、今年は2人

いずれも二輪車(オートバイやミニバイク)に乗っていた人が死者となったばかりでなく、さらに事故後に死亡に至ったケースなど、8月18日現在、区内で計4件の二輪車に関係した重大事故が発生しているといいます。

キャンペーンには港北安全運転管理者会の安齊博仁会長(前方左から3人目)ほか約20人が参加

キャンペーンには港北安全運転管理者会の安齊博仁会長(前方左から3人目)ほか約20人が参加

今回のキャンペーンには、同警察署や神奈川県交通安全協会港北交通安全協会港北青少年交通安全連絡協議会港北安全運転管理者会の会員ら約20人が参加。

オートバイやミニバイクで通りかかる運転者を側道に誘導し、事故を防止するための“ワンポイントアドバイス”などを警察官や白バイ隊員、各団体の所属メンバーらが行いながら、交通安全の呼びかけを行っていました。

同警察署によると、今年の重大事故発生は、いわゆる交差点での「右直(うちょく)事故」交差点で右折する自動車が、直進する二輪車に気付かず衝突してしまうケースが多いとのこと。

事故防止には一人ひとりの意識こそがまずは大切

事故防止には一人ひとりの意識こそがまずは大切

同警察署交通課の澤橋義久課長は、「二輪車側は、車側はこちら側に気付いてくれているだろうと思い込み、また早く交差点を走り切ってしまいたいという気持ちでスピードをさらに加速させてしまいがち。車側は“まだ遠い場所に二輪車がいる”、“こちらを意識してまだ大丈夫、飛ばしてはこないだろう”と判断してしまうようです」と、事故の発生理由を分析します。

「若い人は特に交差点でスピードを出してしまうようです。事故の発生原因は、多くは “前方不注意”。くれぐれも、相手がいることを意識し、スピードを落とし、待つ判断もしてもらえたら」(澤橋課長)と、思い込みを防ぐことこそ大切と訴えます。

交通安全の啓発チラシや靴用反射シールなどのグッズも配布された

交通安全の啓発チラシや靴用反射シールなどのグッズも配布された

特に、今年の二輪車事故の死者や負傷者には、学生などの若い世代が多く見られるとのこと。

“不幸な”事態を招いてしまうこともある二輪車事故の防止に向けての一人ひとりの意識改革を、今回のキャンペーンでは強く呼び掛けています。

交通事故発生に至る前の「あおり運転」なども、ここ数日全国的に大きく報道されていることもあり、港北区内でも、交通事故防止に向けた各方面での呼び掛けや情報共有の在り方についても、今後ますますの注目が集まっていきそうです。

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【参考リンク】

港北区内の交通事故発生概況(令和元年6月末、港北警察署)

平成31年交通死亡事故抑止総合対策について(神奈川県警察本部)※全交通事故死者に占める割合も、全国平均より高い水準で推移しているとのこと


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