イベント中止が相次ぐ港北区内、数少ない「夏祭り」に注目集まる | 横浜日吉新聞

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子どもたちにとって楽しみな「夏休み」が到来したものの、「新型コロナ」の急激な感染拡大によりイベントの中止が相次いでいます。

高田小学校(高田町)での盆踊り練習はおこなわれたが、高田東小学校(高田東2)での実施直前に中止が決定。「用意した花火は来年に使うことができれば」と担当者(過去開催時)

高田小学校(高田町)での盆踊り練習はおこなわれたが、高田東小学校(高田東2)での実施直前に中止が決定。「用意した花火は来年に使うことができれば」と担当者(過去開催時)

「開催についての意見が割れたのですが、最終的には中止という判断に至りました」と語るのは、明後日(2022年)7月24日(日)に開催を予定していた「小学生スポーツフェスティバル」を主催する団体の一つ・港北区スポーツ推進委員連絡協議会(小松賢吉会長)。

参加者が区内在住の小学生であること、子どもたちだけでの来訪も想定されることから、「保護者の同意書提出や同伴という条件を付けることは難しく、自己責任を負わせることも難しい」と判断したほか、スポーツという開催内容や、屋内開催による設備面も考慮したことも理由の一つであったと明かします。

また、新吉田あすなろ連合町内会による「納涼福祉夏祭り大会」は、元々、2022年度に入る前の段階から「感染症の状況が予測できない」(関治美会長)として中止を決定。

新吉田あすなろ地区では、会場となる新田中学校(新吉田東5)を借りる手続きの前段階での中止を決定していた(過去開催時)

新吉田あすなろ地区では、会場となる新田中学校(新吉田東5)を借りる手続きの前段階での中止を決定していた(過去開催時)

綱島地区連合自治会は、「盆踊りは来訪者が混在することから、感染症を予防する対策が難しい」(佐藤誠三会長)と話し、多くの自治会・町内会では、夏が近づく頃には盆踊り中止の判断に至ったと説明します。

「納涼盆踊り大会」の開催を予定していた高田町連合町内会は、「急速な感染症拡大があり、盆踊りの練習も中止し開催しないことを決定しました」(相沢一夫会長)といい、これ以上の感染者を増やさないための苦渋の決断であったと語りました。

数少ない「開催事例」は会員制での実証実験や映画上映も

盆踊りは実施しなかったものの、樽町では「樽町子ども会」主催の「なつまつり」を、樽町白梅幼稚園(樽町1)で7月17日(日)に開催。

 検温、消毒など徹底しておこなわれたという、樽町子ども会主催の「なつまつり」(7月17日、樽町白梅幼稚園:思いあいのまち樽町サイトより)

検温、消毒など徹底しておこなわれたという、樽町子ども会主催の「なつまつり」(7月17日、樽町白梅幼稚園:思いあいのまち樽町サイトより)

検温と消毒を実施してからの受付となり、園の前に行列ができ、チケットも早々に完売したそうです」と、同まつりを後援する樽町連合町内会(小泉亨会長)も、その反響の大きさに驚いたといいます。

あす7月23日(土)に「盆踊りの夕べ」を開催する日吉地区箕輪町町内会(小島清会長=日吉地区連合町内会長)では、参加資格を会員限定の「行事再開実証実験事業」としておこなう予定となっており、町内で回覧された「追跡カード」の記入と持参が必要になるとのこと。【7月22日21時22分追記:新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、開催中止になったとのことです】

大規模自治会かつ行事の盛んなことで知られる日吉本町西町会(青博孝会長)でも、「通常の盆踊りではたくさん人が来てしまい、感染症予防が難しい」と、西町会会員と賛助会員をのみ対象とした「納涼野外映画会」を7月24日(日)に開催する予定です。

そのほかの日吉地区では、「いずれも盆踊り大会の中止が決定」(小島会長)しているとのこと。

北綱島小学校(綱島西5)や北綱島特別支援学校(同)と周辺地域がつながる「北つな夏まつり」も急きょ秋への延期を視野に中止となった(追記:9月24日に延期し開催の予定でしたが、雨天予報のため25日に延期とのことです)

北綱島小学校(綱島西5)や北綱島特別支援学校(同)と周辺地域がつながる「北つな夏まつり」も急きょ秋への延期を視野に中止となった(追記:9月24日に延期し開催の予定でしたが、雨天予報のため25日に延期とのことです)

その一方で、来週7月30日(土)には新吉田地区師岡地区、30日と31日(日)には大曽根地区での夏祭りの開催を、感染症対策を施した上でそれぞれ実施する計画となっています。【7月24日13時16分追記:大曽根地区は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を考慮し、30日(土)のみの開催になったとのことです】

例年と異なる「コロナ禍を乗り越えて」の夏祭りの再開は、当面“試行”という色彩もより色濃く反映した内容やチャレンジでの開催となりそうです。

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<50回記念>綱島子どもすもう大会は「5年ぶり」実施へ、集合分散でコロナ対策も(2022年7月22日)※参加者導線が「保ちやすい」ことから開催決定の判断に至った(佐藤会長)とのこと

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【参考リンク】

7/17(日)樽町子ども会「なつまつり」開催(思いあいのまち樽町サイト)※当日の開催の様子など


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