今年(2022年)の夏休み中に神奈川県内や周辺7県で宿泊する場合、“県民割”として1泊あたり5000円程度の割引が受けられる可能性があります。
これらは、今年春から観光業支援のため各県が国の予算を使って独自に行っている“県民割”(周辺県も合わせ“ブロック割”とも呼ばれる)を8月末まで延長したことに伴うもの。
神奈川県民の場合、自県内に加え、関東5県(千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城)と隣接する山梨と静岡の両県で割引対象となっています。
なお、東京都(東京都民)は人口規模が大きく、新型コロナウイルスの感染を拡大させてしまう懸念もあるためか、これまで割引の枠組みには参加していません。
当初、国は以前の「GoToトラベルキャンペーン」のように全国統一の宿泊・旅行割引を夏ごろから展開する計画でしたが、7月に入って感染者数が急増していることから、これを延期。
ただ、各県では観光事業者への支援は引き続き必要なことから、新型コロナウイルスのワクチン3回接種者を対象に“県民割”は8月末まで延長することになったものです。
そのため、県によってルールが微妙に異なっていたり、他県にはほとんど知られていなかったりしますが、基本パターンとしては次のような仕組みです。
- 1人1泊最大で5000円を割引する(8月末まで)
- 日帰りの旅行商品(現地での体験など)も一部対象とする
- 12歳以上の利用者は「ワクチン3回の接種済み証明」または直近の「陰性証明」の提示を求める(11歳以下は不要)
3回接種者を対象に5000円を割り引く、というのが基本的な内容に加え、県内の飲食店や旅行関連事業者で使えるクーポン券が別途付く形が目立ちます。
一方、著名観光地を持つ群馬と静岡の両県は若干ルールが異なります。群馬県は宿泊割引(5000円または3000円)のみで飲食関連のクーポン券は付いていません。
静岡県では県内のコンビニエンスストアでプレミア分が上乗せされたクーポン券(2000円または5000円)を購入し、現地の宿泊施設や飲食店での支払いに使うという仕組みとなっています。
税金を使って“役所”が主導するキャンペーンのためか、利用者の利便性よりもルールを重視する傾向が強いうえ、たびたび小刻みな期間延長が行われてきた経緯もあって、旅行関係の事業者側が対応に追い付いていなかったり、利用する側もルールを理解するだけで困惑したりしますが、上手く使えば割安で旅行が可能です。
以下、神奈川県民が利用できる可能性が高い各県の割引キャンペーンの案内ページを紹介します。
現地でクーポン券の購入が必要な静岡県を除き、インターネット宿泊・旅行予約サイト(OTA=Online Travel Agent)では、割引を適用できる場合があります。
(※)リンクはいずれも2022年7月20日現在の情報です
各県の「割引キャンペーン」案内(神奈川県民向け)
- 神奈川県「かながわ旅割」(※8月30日追記:2022年9月末まで延長)
- 横浜市「Find Your Yokohama(ファインド・ユア・ヨコハマ)キャンペーン」(神奈川県民は2回接種で可→8月1日以降の新規予約は3回以上の接種必要)
- 千葉県「千葉とく旅キャンペーンクーポン」
- 埼玉県「旅して!埼玉割」
- 栃木県「『第3弾 県民一家族一旅行』クーポン」
- 茨城県「いば旅あんしん割」
- 山梨県「やまなしグリーン・ゾーン宿泊割り」
- 群馬県「愛郷ぐんまプロジェクト第5弾 宿泊キャンペーン」(※飲食店などのクーポンは付きません)
- 静岡県「『今こそ しずおか 元気旅』キャンペーン」(※静岡県内の「コンビニ」でクーポンを購入する必要あり)
各県の「県民割」に対応する宿泊予約サイト
- Yahoo!トラベル(るるぶトラベルプラン)(茨木・栃木・埼玉・千葉・神奈川・山梨のクーポンあり)
- るるぶトラベル(栃木・茨城・埼玉・千葉・山梨・神奈川のクーポンあり)
- ゆこゆこ(栃木・群馬・千葉・神奈川・山梨)
- じゃらん(栃木・茨城・埼玉・千葉・神奈川・山梨)
- ゆめやど(神奈川・千葉・群馬・栃木・山梨)
- 楽天トラベル(栃木、※神奈川は7月26日以降開始予定)
- OZmallトラベル(神奈川)
- OZmallトラベル(千葉)
- Relux(神奈川のみ)
- Trip.com(神奈川・千葉などに対応予定)
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