ヨーカドー綱島店は8月18日閉店、駐輪場不足や人通り減少に心配の声 | 横浜日吉新聞

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ヨーカドーの閉店日は8月18日に決まりました。

閉店の方針が決まっている「イトーヨーカドー綱島店」(綱島西2)は、「42年間のご愛顧ありがとうございました」と題した告知文をきのう(2024年)4月5日に店頭で掲出し、8月18日(日)に閉店することを発表しました。

イトーヨーカドー綱島店の店頭には8月18日(日)の閉店を知らせる告知文が掲出された(4月5日)

同店など首都圏の複数店舗が閉店することについては、3月11日以降に複数の大手メディアが報じていましたが、運営者側が正式に閉店日を発表したことなります。

イトーヨーカドーやセブン‐イレブンを統括するセブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区)によると、綱島店閉店の正式発表に特段の大きな反応はないといい、「40年以上にわたりご愛顧いただいたお客様に心から感謝しており、従業員は最後まで精一杯営業に取り組んでいきます」(同社広報)と話します。

また、綱島店の閉店後については「我々は物件の所有者ではなく返却することになるので、その後のことは分からない」(同)とのこと。

イトーヨーカドー綱島店では出入口前などに駐輪スペースを備えている(4月5日)

同店は1982(昭和57)年3月に3つの温泉旅館跡(約5000平方メートル超)を使って開店。地上4階・地下1階建ての建物や土地は当初、ナイス株式会社(鶴見区鶴見中央4)の前身である日榮住宅資材(当時)の所有でしたが、2004(平成16)年に大手信託銀行に売却されており、現在も同信託銀行が所有しています。

かつて同店内の専門店として出店した経験を持つ綱島の地元事業者は、「長年関わってきたので閉店は本当に寂しい。当時、大手スーパーが地元の事業者を専門店として10店以上も入店させたのは画期的なことだった」と振り返ります。

今後については「(同店前の広場を使った)自転車駐輪場や商店街のイベント開催場所をどう確保するかが課題だ。なにより核店舗であるヨーカドーの閉店で人通りが減り、周辺の商店に影響が生じないか心配の声が上がっている」と話していました。

なお、イトーヨーカドー綱島店によると、時期は未定であるものの閉店セールを今後行う計画があるとのことです。

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イトーヨーカドー綱島店が閉店へ、温泉街だった西口再開発の象徴施設(2024年3月12日、ヨーカドー出店に関する経緯など)

【参考リンク】

イトーヨーカドー綱島店(店舗案内ページ)


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