「おすすめ本」紹介メッセージボード、港北図書館が区内の公立小中学校へ贈呈 | 横浜日吉新聞

横浜日吉新聞

読書の秋に、「読書」を通じた交流を――図書館から学校図書館へ、本の魅力を伝える「メッセージボード」が初めて寄贈されました。

港北区内26校の小学校を代表し、新吉田第二小学校に「おすすめ本などの紹介メッセージボード」が栗田区長から進呈された(10月20日)

港北区内26校の小学校を代表し、新吉田第二小学校に「おすすめ本などの紹介メッセージボード」が栗田区長から進呈された(10月20日)

横浜市港北区(大豆戸町)と港北図書館(同)は、先週(2020年)10月20日朝、早渕川(早淵川)沿いの新吉田町にある新吉田第二小学校に、同図書館の司書が選んだ「おすすめ本紹介カード」と、添付用の「メッセージボード」を初めて贈呈。

同小学校には、港北区の栗田るみ区長港北図書館の青木邦男館長らが来訪、8時25分からの全校朝礼の時間に、放送室から全校児童に向けて、土屋俊朗校長がまずは港北図書館が40周年を迎えた「記念品」としての両プレゼントを受け取ることになったと伝えます。

土屋校長が橋渡しを行い、学校を代表して図書委員長の安達さんにメッセージボードが手渡された

土屋校長が橋渡しを行い、学校を代表して図書委員長の安達さんにメッセージボードが手渡された

次いで栗田区長が、「“読書の秋”という言葉を知っていますか。秋は、気候がとても良くて、本を読むことにぴったりな季節なんですね。だから、港北図書館のみなさんと区役所が話し合って、港北区内の小学校と中学校に、たくさんの本を推薦するカードを作り、それを貼るメッセージボードをプレゼントすることにしました」と、今回の贈呈の経緯を説明。

1、2年生(低学年)に向けた「バナナのはなし」、3、4年生(中学年)に向けた「1つぶのおこめ」、そして5、6年生(高学年)に向けた「雪の写真家ベントレー」の3冊の本とその魅力について紹介し、「今はコロナの影響で皆さんもお部屋で過ごすことが多いかと思いますので、どうぞたくさんの本を読んでみてください」と呼び掛けます。

多くのメディアも訪れ、放送室はあたたかな雰囲気に

多くのメディアも訪れ、放送室はあたたかな雰囲気に

港北図書館のキャラクター「としょんぼ・てんてん・カブック」や、港北区ミズキーのイラストが描かれたメッセージボードは、栗田区長から、児童、そして18人の図書委員を代表し、6年生の図書委員長・安達葉月さんに放送中に手渡されていました。

最近、本の面白さを感じるようになったという安達さんは、「(プレゼントされたことについて)嬉しい本の匂いがするところが図書室の好きなところ。小説系が大好きです」と、5年生の頃から2年連続で図書委員の役割を務め、その仕事を楽しんでいると語ります。

図書室で改めての贈呈式と記念撮影が行われた。右から3番目が青木邦男港北図書館長

図書室で改めての贈呈式と記念撮影が行われた。右から3番目が青木邦男港北図書館長

今回プレゼントされた「1つぶのおこめ」については、すでに読んだことがあり、「お米が増えていくところが楽しい」と、そのストーリーについても説明していました。

港北区では、「横浜市民の読書活動の推進に関する条例」に基づき、区の地域性に応じた読書活動の推進を図るため、「第二次港北区読書活動推進目標」を今月策定。

72枚もの「おすすめ本紹介カード」で、1冊1冊の本の魅力を伝えていく

72枚もの「おすすめ本紹介カード」で、1冊1冊の本の魅力を伝えていく

この目標の一つ「子どもたちの成長に応じた読書活動の推進」があり、家庭や保育園、幼稚園や学校などでの読書活動を通じて、子どもたちの読書習慣の定着化と読書意欲の向上に取り組むとしています。

メッセージボードに掲示できる「おすすめ本紹介カード」は、低・中・高学年向けに各24枚、計72枚、リスト化された用紙もあわせプレゼントされています。

栗田区長は、「これらの本は港北図書館の司書の皆さんが勧めた本です。たくさんの本と出会ってください」と、読書の秋、そして「コロナ禍」だからこそ、想い出の一冊となりうる本たちとの出会いを大切にしてもらいたいとの想いを熱く語っていました。

メッセージボードやおすすめ本紹介カードは、港北区内の公立小学校26校、公立中学校9校の全35校に、今週中にも届けられる予定とのことです。

(小学校の子どもたちへ~栗田区長のおすすめ本ポイント)

「おすすめ本」を紹介する栗田区長。「1つぶのおこめ」についてはその詳細についても熱く語っていた

「おすすめ本」を紹介する栗田区長。「1つぶのおこめ」についてはその詳細についても熱く語っていた

「バナナのはなし」:バナナは大好きですか?バナナには白い筋が残ったりしますよね。これは何のためにあるのかな。そういうことがわかる本です。

「一つぶのおこめ」:インドの昔話なのですけど、お話をこれを読んでいくと算数の計算ができる本。とても面白い内容になっています。

「雪の写真家ベントレー」:(皆さんは)雪の結晶の形を知っていますよね。なんで知っているんだろう。このベントレーという人の努力だった。そういうことがわかる本です。

【関連記事】

ハナミズキの花は何色に咲く?港北図書館・菊名地区センターが40周年で記念植樹(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年10月20日)

“信号マン”名乗る劇団員は誰?歌手や着ぐるみ登場で熱狂の交通安全教室(2019年7月8日)※新吉田第二小学校の昨年度の記事

【参考リンク】

港北区内全公立小中学校へおすすめ本等の紹介メッセージボードを贈呈します。(港北区記者発表資料)

学校日記~10月20日(火) 港北図書館40周年記念品贈呈式(横浜市立新吉田第二小学校公式サイト)


カテゴリ別記事一覧