初のオンライン美術展は「スマホ」でも見やすく――毎年断続的に開かれている「港北芸術祭」の参加型企画「港北美術展」(同実行委員会主催)では、第16回目の開催を初めて「オンライン」で公開する方式で出展者を募集。
きのう(2021年)3月15日(月)から3月28日(日)までの2週間、横浜市港北区役所のサイトで約130点の応募作品の“展示”を行っています。
これまでは、毎年、大倉山記念館(大倉山2)で開催してきた同美術展ですが、今年は新型コロナウイルス感染症対策から、初の全作品のインターネット上での展示に踏み切ったものです。
展示されているのは、「絵画」、「書」、「写真」、「工芸」、そして「中学生以下」のそれぞれの作品部門のページ。
特に、新型コロナウイルスが猛威を振っていることで、様々な美術作品を展示する機会が失われている現状を嘆き、「一人でも多くの人に、創った作品を見ていただく場を提供することで、港北区民の皆様にに楽しんでいただければという想いで今回の美術展を形にしました」と、同美術展を担当する港北区役所生涯学習支援係の菅野(すがの)隼さん。

「第16回港北美術展」(港北区サイト)はスマホでも楽しめる。作品画像の拡大表示も可能
例年は約200作品の出品があるといい、特に高齢者層からは、インターネット開催・オンライン開催という方法に、「(パソコンやスマートフォンの)操作方法が分からない」、「(オンラインに)馴染めない」という声もあがったといいますが、メールに作品画像を添付する応募方法のほか、「作品を区役所へ持参し、職員が写真撮影を行う方法も設けました」と、出品者の労力を最小限にするように努めたといいます。
当初は「出品数が伸び悩み、出品者を増やすことに苦労を感じました」と、新しい“手法”ならではハードルの高さも感じたといいますが、保育園や学校関係者らへの声掛けもあり、未就学児や小・中学生など若年層の応募がこれまでにない高い比率になっているとのこと。
菅野さんは、「来年度(2021年度)はどのような状況になるか先行き不透明ですが、このようなイベントの灯を絶やさないようにしたい」と、コロナ禍にも負けない開催方法としての「オンライン美術展」への“来訪”を呼び掛け、次年度以降のイベントの継続・発展にも尽力したい考えです。
保育園・小学校・中学校の出展一覧(掲載順)
- 大曽根保育園(大曽根2)
- 菊名保育園(菊名3)
- 港北保育園(仲手原2)
- 太尾保育園(大倉山4)
- 南日吉保育園(日吉本町4)
- 綱島東小学校(綱島東3)
- 下田小学校(下田町4)
- 高田東小学校(高田東2)
- 港北小学校(菊名2)
- 日吉南小学校(日吉本町4)
- 新吉田小学校(新吉田東6)
- 大豆戸小学校(大豆戸町)
- 大綱小学校(大倉山4)
- 日吉台中学校(日吉本町4)
【関連記事】
・3月の「港北美術展」を初めてオンライン開催、1/8(金)まで参加者募集(2020年12月24日)※作品募集時の記事
【参考リンク】
・第16回港北美術展(横浜市港北区役所)※作品の写真をクリックすると拡大表示も