2020年秋の港北区における「保留児童」と「待機児童」と数は前年同時期より減少しましたが、保留児童805人、待機児童165人という数は、横浜市内18区で港北区がもっとも認可保育所へ入りづらい状態であることを表しています。
横浜市こども青少年局が先月(2020年)12月24日に公表した資料では、2020年10月1日時点で港北区内の希望する保育所に入れない「保留児童」は前年同時期の915人から110人減となる805人、国が定めた基準による「待機児童」は同じく260人から95人減の165人となりました。
港北区内では、就学前の児童数が前年同時期から273人減ったことに加え、認可保育所の施設数を9つ増加したことなどで定員を523人増やしていました。
一方、保留児童は2番目に多い戸塚区と比べ194人多く、待機児童も同じく2番目の多さとなった神奈川区と比較して63人多く、市内18区で港北区が最多の状態は今も変わらないままです。
港北区内では、今年2021年4月に横浜保育室からの転換2園を含めて日吉5丁目と箕輪町3丁目、綱島東3丁目、樽町2丁目、大豆戸町、岸根町に6つの認可保育所を新設するほか、小規模保育園(小規模保育事業)も日吉本町5丁目と綱島西3丁目に2園を開園する計画。認定こども園への移行も新羽町で1園が予定しています。
今年4月からの利用申請者に対する結果発表は今月1月27日(水)以降。入園希望者が満足できる通知を出せるのでしょうか。
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【参考リンク】
・港北区 保育所情報(申請や空き・待ち情報)
・令和2年10月1日現在の保育所等利用待機児童数について(2020年12月24日、横浜市こども青少年局)