2020年4月の港北区「保留児童」減少、日吉・綱島で保育所不足は変わらず | 横浜日吉新聞

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認可保育所に入りづらい地域として横浜市内“ワースト1”が続く港北区で、今年(2020年)4月は希望する保育所に入れない「保留児童」と、国が定めた基準による「待機児童」それぞれ減少しました。一方、市内ワーストの数は変わっておらず、来年4月へ向けた保育所不足も日吉や綱島を中心に解消されていない状態です。

2020(令和2)年度「区別保育所等の待機状況~平成31年度との比較」(横浜市の発表資料を加工)

横浜市こども青少年局がきのう5月20日に公表したところによると、今年4月1日時点で港北区内の「保留児童」は前年から110人減となる447人、「待機児童」は同じく11人減の7人となりました。

今年度は、前年(2019年度)と比べて区内における就学前児童数が286人減ったことに加え、新規に保育所9カ所を整備するなどして定員を523人分増やしたことが奏功した形です。

ただ、保留児童も待機児童のいずれも横浜市内18区で港北区がワーストであることは変わりません。

港北区内の公園を散歩する保育園児と保育士ら

また、依然として日吉や綱島を中心に区内の保育所不足は解消しておらず、横浜市では、認可保育所がより強く必要とする「重点整備地域」に日吉1~4丁目や箕輪町、日吉本町1丁目と綱島東の全域を指定し、その他の日吉・綱島エリアも大半が「整備が必要な地域」となっており、高田駅から徒歩10分以内の場所についても整備が必要としています。

0歳から2歳児を対象とした小規模保育園(小規模保育事業)も日吉・綱島・高田のほぼ全域が「整備が必要な地域」として挙げられました。

2020年4月現在、港北区内における認可保育所(横浜市民間保育所)と小規模保育園(小規模保育事業)が必要な場所として横浜市が指定しているのは以下の通りです。

「横浜市民間保育所」重点整備地域(港北区内)

  • 【日吉駅】日吉1・2・3・4丁目/箕輪町1・2・3丁目/日吉本町1丁目
  • 【綱島駅】綱島東1・2・3・4・5・6丁目

「横浜市民間保育所」整備が必要な地域(港北区内)

  • 【日吉本町駅】日吉本町2・3・4・5丁目
  • 【綱島駅】綱島西1・2・3・4・5・6丁目/綱島台/綱島上町
  • 【新横浜駅(駅徒歩10分圏内)】篠原町/新横浜1・2・3丁目/大豆戸町/岸根町
  • 【新羽駅(駅徒歩10分圏内)】新羽町
  • 【高田駅(駅徒歩10分圏内)】高田東1・2・3・4丁目/高田西1・2・3・4丁目

「小規模保育事業」整備が必要な地域一覧(港北区内)

  • 【日吉駅】(1カ所)日吉1・2・3・4丁目/箕輪町1・2・3丁目/日吉本町1丁目
  • 【日吉本町駅】(1カ所)日吉本町2・3・4・5丁目
  • 【綱島駅】(1カ所)綱島東1・2丁目/綱島西1・2・3丁目/綱島台
  • 【高田駅(駅徒歩10分圏内)】(1カ所)高田東1・2・3・4丁目/高田西1・2・3・4丁目

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2019年春も港北区は「待機児童」「保留児童」市内トップ、定員500人増も追いつかず(2019年4月24日、前年の状況)

【参考リンク】

令和2年4月1日現在の保育所等利用待機児童数について(2019年5月20日、横浜市こども青少年局)

港北区 保育所情報(申請や空き・待ち情報など)


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