夏の暑さから子どもたちを守りたい――半世紀超の歴史の中で“春へ移行”の大きな決断を行いました。
第52回目の開催となる綱島地区を挙げての大型イベント「綱島子どもすもう大会」（同実行委員会・綱島地区連合自治会主催）は、これまでの夏開催から、開催時期を初めて変更。
来月（2024年）5月25日（土）と26日（日）のいずれも10時から、横浜市立綱島小学校（綱島西3）の土俵にて取組を行うことになりました（初日は9時30分より開会式、全取組終了後閉会）。
5月25日（土）と26日（日）に第52回目の開催となる「綱島子どもすもう大会」の案内ポスター。半世紀超の歴史の中で初の春開催となる（主催者提供）
新型コロナ禍明けでの復活開催となった50回記念開催（2022年）、昨年（2023年）のいずれも7月の開催時に、厳しい暑さによる子どもたちへの健康面での影響が心配される事態となっていました。
「前回の開催を終えたときに、暑さから子どもたちを守るためにと、春に移行できないかと考えました」と、実行委員長を務める港北区スポーツ推進委員連絡協議会副会長（綱島地区スポーツ推進委員協議会会長）の小泉誠さん。
多くの賛同を得られた上に、同時期に綱島地区での大きな行事がなかったことから、新たな日程での開催を決定することができたと説明します。
伝統ある「夏の行事」であったが近年の酷暑から“子どもたちを守る”ためにもと5月開催を決断した（2023年7月開催時）
今年は、すもうを取ったことがない子どもたちにも、もっと参加してもらいたいという思いから、初となる「すもう体験会」も企画・実施。
すでに開催した4月13日（土）には約10人が参加、次回は5月18日（土）9時から11時まで、大会会場と同じ綱島小学校の土俵にて、子どもすもう大会に参加を希望する保育・幼稚園児（4・5歳児＝年中・年長）と小学生を対象に開催する予定です。
同地区スポーツ推進委員協議会副会長で「すもう大会」総務部長を担当する古家彰一さんは、「子どもたちに、すもうの基本とルールを、大会の前に知り、体験し、学んでもらうことができれば」と、まずはすもうについて知り、初めてでもより楽しく参加できるようにするための工夫を行っていることを説明します。
綱島地区センターで開かれた実行委員会の様子。約60人が参加。綱島の「町ぐるみ」ですもうの伝統を継ぐイベントが行われてきた（4月23日）
特に、大会の運営を支える「綱島すもう軍団」の監督・コーチ陣には感謝しているといい、「公益社団法人日本相撲連盟（東京都新宿区）主催のアマチュア相撲大会で活躍中のコーチ陣が指導を行っています。同時に審判員の勉強会も行い、より安全に楽しく大会ができるように考えています」と、古家さんは、体験会、そして本番の多くの参加も呼び掛けています。
なお、体験会は事前予約不要で参加が可能となっており、動きやすい服装、水筒、タオルの持参が必要。参加費は無料です。
また、「すもう大会」本番は、保育・幼稚園児（4・5歳児＝年中・年長）、小学校の学年により集合時間が異なっており、事前予約は不要。綱島地区以外の在住者でも無料で参加可能となっています。
「綱島子どもすもう大会」の中森伸明大会副会長（左）も「新横浜公園」に寄贈される「すもう場」について「港北区ぐるみですもうが盛り上がれば」との期待感を語る
今月4月8日には、大相撲伊勢ヶ浜部屋の横綱・照ノ富士関が今年度（2024年度）中にも区内の新横浜公園（小机町）に「すもう場」を整備するための寄付を行ったことが横浜市から公表されており、長くすもうの歴史文化を継ぐ地域行事としての綱島地区の試みが、これまで以上に地域内外からの大きな注目を集めることになりそうです。
【関連記事】
・【前年記事】「綱島子どもすもう大会」は7月29日（土）・30日（日）、2日開催が復活へ（2023年7月24日）
【参考リンク】
・綱島地区連合自治会サイト ※トップページから詳細記事へのリンクあり
・第52回綱島子どもすもう大会（同）※PDFファイル
・第52回綱島子どもすもう大会 参加者受付スケジュール（同）
・横綱照ノ富士関から横浜の子どもたちへ「すもう場」をプレゼント!! 横綱から山中竹春横浜市長に目録をお渡しいただきました（横浜市みどり環境局公園緑地管理課）※記者発表資料
