【行楽情報】横浜の海と船を眺めるなら、あす4月13日(土)と翌々週の27日(土)がおすすめです。
横浜市港湾局は今月(2024年)4月13日(土)と27日(土)にそれぞれ4隻の大型クルーズ船が横浜港で同時に着岸することになると発表し、両日とも横浜ベイブリッジに併設された展望施設「スカイウォーク」を無料開放する予定です。
市は2000年代からクルーズ船の誘致活動を積極的に展開しており、2002(平成14)年に港内の「大さん橋国際客船ターミナル」を一新したことを皮切りに、2019年10月には「新港ふ頭客船ターミナル(複合施設「横浜ハンマーヘッド」内)」もオープン。
海外クルーズ船の大型化が進むなか、横浜ベイブリッジの下をくぐれずに両客船ターミナルへ入港できない超大型客船向けとして、2019(平成31)年4月から鶴見区の大黒ふ頭に「大黒ふ頭客船ターミナル」も設けています。
CIQ(税関・出入国・検疫)施設を常設し計5隻が同時に着岸できる3つの客船ターミナルを整備し、普段は貨物用の「本牧ふ頭」と「山下ふ頭」の岸壁も活用することで、市は最大で7隻のクルーズ船が同時に着岸できることになると打ち出していました。
2020年5月のゴールデンウイーク(GW)中には、山下ふ頭を除く4カ所に計6隻が同時着岸する予定でしたが、同年2月3日に大黒ふ頭沖に入港した「ダイヤモンド・プリンセス」(英国船籍)内で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことを機にコロナ禍が日本でも拡大。クルーズ船の運行自体が中止となりました。
その後、2020年11月から横浜港を発着する日本企業による国内クルーズが順次再開され、昨年(2023年)3月にはダイヤモンド・プリンセスが大黒ふ頭へ着岸したのを皮切りに海外クルーズ船の受け入れを再開しています。
昨年のGW直前となる4月28日には、3つの客船ターミナルに計5隻が同時に着岸するという日本で初のケースが実現しており、海外クルーズ船再開の本格化を印象付けました。
今年はGW前に4隻の同時着岸が2週連続で続くことになり、市港湾局によるとこれも日本で初めてのケースになるといいます。
あす4月13日(土)は、横浜に初入港となる「セレナーデ・オブ・ザ・シーズ」(約9万総トン・乗客定員2146人、バハマ船籍=米国企業が運航)や、“ピースボート”がチャーターする「パシフィック・ワールド」(約7万7400総トン・乗客定員2010人、パナマ船籍=日本企業が運航)など4隻が3つのターミナルに着岸。
現時点で、セレナーデ・オブ・ザ・シーズは同日9時に大さん橋入港、パシフィック・ワールドは同日13時に大さん橋出航を予定しているため、日中に出入港シーンが見られる可能性があります。
一方、27日(土)は国内での知名度が高い「にっぽん丸」(約2万2400総トン・乗客定員400人、日本船籍=日本企業が運航)と「ダイヤモンド・プリンセス」(約11万5900総トン・乗客定員2706人、英国船籍=米国企業が運航)など4隻が3つのターミナルに着岸。
この日、横浜に初入港となる「ロイヤル・プリンセス」(14万2700総トン・乗客定員3560人、バミューダ船籍=米国企業が運航)は、16時に大黒ふ頭を出航予定で、ダイヤモンド・プリンセスも16時に大さん橋を出航する予定です。
これらのクルーズ船を見るには、大さん橋のターミナル屋上や、新港ふ頭では商業施設「横浜ハンマーヘッド」のテラスなどから可能。横浜駅東口の横浜ベイクォーターを発着する水上バス「シーバス」からは海上から船の姿が見られそう。
大黒ふ頭には見学者向けの施設が設けられていないため、横浜ベイブリッジに併設された展望施設「スカイウォーク」(横浜駅または鶴見駅からバス、駐車場と駐輪場あり)を両日とも11時から18時まで無料開放するとのことです。
【参考リンク】
・横浜市港湾局「横浜港客船入港情報」(入港スケジュールや客船ターミナル情報など)
・横浜港「大さん橋国際客船ターミナル」(日本大通り駅から徒歩7分)
・横浜ハンマーヘッド(新港ふ頭客船ターミナル)(馬車道駅から徒歩10分)
・横浜ベイブリッジスカイウォーク(横浜駅または鶴見駅から市営バス、眼下に「大黒ふ頭」が見え、遠くに大さん橋と新港ふ頭も眺められる)