<2023年>希望する保育所に入れない「保留児童」が増加、港北区で400人突破 | 横浜日吉新聞

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港北区内で希望する認可保育所に入れない「保留児童」は3年ぶりに400人を超えました。

横浜市こども青少年局は、今年(2023年)4月1日時点での認可保育所などにおける利用待機の状況を発表し、港北区における「保留児童」の数が425人にのぼる一方、国の基準による「待機児童数」は「1人」であるとしています。

2023(令和5)年4月1日時点での横浜市18区別の「保留児童」などの数(市の公表資料を一部加工、赤色の部分が港北区の数値)

港北区で就学前の児童数は減少傾向にあり、前年同時期(2022年4月)までは保留児童数も減っていましたが、今年は前年同時期比で88人増の425人となり、4月期では2020年以来3年ぶりに400人台を超えました。

横浜市全体で見ても保留児童数は前年同時期比で286人増の3223人となっており、利用申請のなかで1歳児が特に増加しているといいます。

散歩先の公園で遊ぶ保育園児(港北区内、イメージ)

港北区内では前年同時期と比べ、5施設・180人分の定員を増やしましたが、利用希望者の増加に追い付いていない格好です。

現在までに市内では唯一の「重点整備地域」として日吉駅から徒歩10分以内の「箕輪町1~3丁目、日吉本町1丁目、日吉1~4丁目」が指定され続けており、今年度の緊急対策では「日吉本町2~5丁目」が対象に入ったことに加え、「綱島東1~6丁目」も「整備が必要な地域」となっています。

なお、親が育児休暇を取得している場合や、横浜保育室や企業主導型保育事業などの保育施設に入った児童などを差し引いた国の基準による待機児童数は、横浜市内全体で「10人」と算出され、港北区内では「1人」とのことです。

【関連記事】

・【前年記事】<2022年4月>港北区の「保留児童」は337人、前年と比べ19人減る(2022年5月13日)

・【2年前記事】<2021年4月>希望する認可保育所に入れない「保留児童」は港北区で356人(2021年5月6日)

・【3年前記事】2020年4月の港北区「保留児童」減少、日吉・綱島で保育所不足は変わらず(2020年5月21日)

【参考リンク】

令和5年4月1日現在の保育所等利用待機児童数について(横浜市こども青少年局、2022年5月16日)

港北区 保育所情報(申請や空き・待ち情報など)


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