<神奈川県>20時以降の外出自粛を強く要請、再びの「緊急事態宣言」想定 | 横浜日吉新聞

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2021年も早々から新型コロナウイルスへの対応が迫られることになりました。昨年(2020年)4月に続く「緊急事態宣言」の発出を国が検討を始めたことにともない、神奈川県は今週1月8日(金)から、20時以降は飲食店・カラオケ店の営業や外出の自粛をはじめ、5割を目標としたテレワークの実施、イベントは5000人以下で開くといった要請内容をまとめました。【2021年1月5日0:05記事公開】

県対策本部会議で発言する黒岩知事(1月4日、県の映像より)

神奈川県や東京都、埼玉県、千葉県の1都3県は、大みそかの12月31日(木)に神奈川県や東京都で感染者が過去最多となるなど、年末年始も感染が止まらない状況となっており、新年1月2日(土)には国に対し緊急事態宣言を出すよう求めていました。

行政機関の仕事始めとなったきのう1月4日(月)、菅義偉総理大臣は年頭の記者会見で、「東京都とその近県で12月の人出があまり減らなかった。また、三が日も感染者数は減少しないで、極めて高い水準になっている。こうした状況を深刻に捉え、より強いメッセージを発出することが必要だと判断した」などと述べ、緊急事態宣言を出す検討を始めています。

国の動きを受け、神奈川県では「先んじて人の流れを抑え、人と人との接触機会を減少させる」(黒岩祐治知事メッセージ)として、国が出す緊急事態宣言の「一つのベースになる」(対策本部会議)との内容をあらかじめ想定し、飲食店などの事業者や県民に向けての要請内容をまとめたものです。

神奈川県による県民や事業者への要請内容(県対策本部会議の資料より)

県による主な要請内容は次の通り。

  • すでに1月11日(月・祝)までの期間については、横浜市と川崎市の酒類を提供する飲食店・カラオケ店に対し、22時までの時短営業を要請しているが、8日(金)からは20時までの時短営業とし、酒類の提供を19時までとした場合には、協力金を増額する
  • 1月12日(火)から31日(日)までの間は、県内の全ての飲食店・カラオケ店に対し、営業時間を20時までに短縮し、酒類提供は19時までとするよう要請する
  • テレワークは5割の目標を設定し、時差出勤、週休の分散化、年休取得なども含め、通勤時の密を避ける工夫をお願いする
  • イベントは5000人以下で実施することとし、1月8日(金)以降の新規販売分に適用する
  • 生活に必要な場合を除き、徹底した外出自粛をお願いする。特に、20時以降の飲食を伴う外出は自粛するよう強く要請する
  • 学校の寮生活、クラブ・部活動などの集団行動においては、感染防止対策を徹底し、さらにオンライン授業の併用、時差登校等を実施してほしい

なお、現時点で県は小・中学校など学校の一斉休校は想定しておらず、また今週以降に予定されている成人式についても「式典前後における感染防止対策、会食の自粛を徹底」(県)を求める一方で、開催の可否は市町村が判断することとしています。

また、国が緊急事態宣言を発出した際には、神奈川県の要請もそれに沿った内容に変えるとのことです。

【関連記事】

2月7日(日)まで首都圏で「緊急事態宣言」、外出自粛を再び要請(1月8日)(2020年1月8日、同日政府がが緊急事態宣言を発出した)※リンク追記

<2021年成人式>1/11(月・祝)に横浜アリーナとパシフィコで予定通り開催(新横浜新聞~しんよこ新聞、2021年1月6日)※リンク追記

<神奈川県が要請>「可能な限り外出自粛を」「夜の繁華街へ行くな」(2020年12月16日、要請したものの感染者数は減らず)

<横浜市>2020年「大みそか」に過去最多、今月だけで4200人超、累計1万人を突破(2020年12月31日、感染者数は最多に)

【参考リンク】

知事メッセージ(令和3年1月4日)(神奈川県、1月8日以降は20時以降の営業や外出自粛などを要請)


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