まだ混んでる「グリーンライン」、2022年度も東横・目黒線より高い混雑率 | 横浜日吉新聞

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グリーンラインは、まだ高い混雑率を保っていました。

国土交通省が毎年行っている鉄道路線の主要区間における「混雑率調査」の結果が今月(2023年)7月14日に公表され、2022年度は横浜市営地下鉄グリーンラインが前年と同じ混雑率ながら、東急東横線や目黒線などより高い数値となっています。

この混雑率調査は、各路線の主要区間もっとも混雑する時間帯の1時間平均を調べたもので、主に昨年(2022年)10月から11月の1日または複数日のデータをもとに計算したといいます。

東急線の連絡改札口へ急ぐグリーンラインの利用者(日吉駅、イメージ)

グリーンラインでは、調査対象である日吉本町駅から日吉駅間の平均混雑率(7時15分~8時15分)は昨年同様に127%でした。

他の周辺路線で上昇するなか、グリーンラインの混雑率が変わらなかったのは、昨年9月下旬に一部列車の6両編成化で対象時間帯の輸送力が200人ほど増えたためとみられます。

前年から混雑率が上昇しなかったのは一部列車の6両編成化も寄与したものとみられる(グリーンライン車内、イメージ)

グリーンラインは、東急東横線や目黒線、横須賀線(武蔵小杉→西大井、7:26~8:26、124%)と比べても高い混雑率となっていました。

東急電鉄では東横線(祐天寺→中目黒、7:50~8:50)で前年比6ポイント増の118%目黒線(不動前→目黒、7:50~8:50)は同20ポイント増の120%となりましたが、新型コロナ禍前と比べると大幅に低い混雑率を維持しています。

東横線より混雑率が高かった目黒線、今年3月18日の新横浜線開業は来年度の調査結果に反映されるとみられる(日吉駅、イメージ)

目黒線では一部列車の8両編成化で前年と比べて輸送力が950人超増えていますが、それでも混雑率は上昇しました。

なお、東京圏の平均混雑率は123%(前年108%)でした。

2022年度の主な路線の平均混雑率は次の通り。

<市営地下鉄グリーンライン>

  • 2022年度:日吉本町 → 日吉(7:15~8:15)127%(0%)
  • 2021年度:日吉本町 → 日吉(7:15~8:15)127%(+18%)
  • 2020年度:日吉本町 → 日吉(7:15~8:15)109%(△54%)
  • 2019年度:日吉本町 → 日吉(7:15~8:15)163%(+2%)

<東急東横線>

  • 2022年度:祐天寺 → 中目黒(7:50~8:50)118%(+2%)
  • 2021年度:祐天寺 → 中目黒(7:50~8:50)116%(△7%)
  • 2020年度:祐天寺 → 中目黒(7:50~8:50)123%(△49%)
  • 2019年度:祐天寺 → 中目黒(7:50~8:50)172%(0%)

<東急目黒線>

  • 2022年度:不動前 → 目黒(7:50~8:50)120%(+20%)
  • 2021年度:不動前 → 目黒(7:50~8:50)100%(△26%)
  • 2020年度:不動前 → 目黒(7:50~8:50)126%(△52%)
  • 2019年度:不動前 → 目黒(7:50~8:50)178%(+4%)

<横須賀線>

  • 2022年度:武蔵小杉 → 西大井(7:26~8:26)124%(+14%)
  • 2021年度:武蔵小杉 → 西大井(7:26~8:26)110%(△7%)
  • 2020年度:武蔵小杉 → 西大井(7:26~8:26)117%(△78%)
  • 2019年度:武蔵小杉 → 西大井(7:26~8:26)195%(+11%)

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・【前年記事】東急より混んでた「グリーンライン」、東横・目黒線は混雑率がさらに低下(2022年7月26日)

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目黒線に増える「8両編成」、都営三田線は導入完了で運行時刻表(2022年10月13日、その後の新横浜線開業で大幅に8両編成化が進んでいる)

【参考リンク】

三大都市圏の平均混雑率が増加~都市鉄道の混雑率調査結果を公表(令和4年度実績)(国土交通省鉄道局、2023年7月14日)


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