地価では県内有数の価格を維持する日吉駅付近ですが、一人暮らしの賃貸物件なら東横線沿線でも“割安”という結果になりました。
株式会社リクルート（東京都千代田区）が運営する「SUUMO（スーモ）ジャーナル」は、東急東横線沿線のシングル向け物件を対象とした「家賃相場が安い駅ランキング2023年版」を今月（2023年）2月13日に発表し、日吉駅が4位に入っています。
日吉駅前の商店街側にはアパートが多い（イメージ）
東横線の全21駅から徒歩15分以内の「ワンルーム・1K・1DK」（専有面積10～40平方メートル未満）を対象としたもので、2021年12月に発表した「2021年版」に続く調査。
このなかで日吉は家賃相場が6.6万円で4位となり、港北区内では2位の妙蓮寺（5.95万円）に次ぐ安さでした。
慶應義塾大学の日吉キャンパスと矢上キャンパスのある日吉では、駅周辺を中心にシングル向け物件が豊富で、“高級住宅街”として地価ランキングにたびたび登場する駅前の住宅街にもアパートが点在しています。
日吉キャンパスにも学生が戻ってきた（日吉駅、イメージ）
2020年春に始まった新型コロナウイルス禍では、リモート授業の実施などでキャンパスへ通う学生が一時的に激減し、日吉の学生向け賃貸にも空き物件が増えたと言われていました。
今回の調査を見ても、綱島の家賃相場が前回調査から上昇していた一方、日吉では変化が見られません。
新型コロナ禍に落ち着きがみられるなか、今後もシングル向け賃貸物件で“家賃の安い日吉”を維持するのでしょうか。
「東急東横線」沿線、家賃相場が安い駅ランキング2023年版
※カッコ内は2021年版（2021年12月発表）の相場
- 1位 白楽：5.85万円（5.70万円）（神奈川区）
- 2位 妙蓮寺：5.95万円（5.95万円）（港北区）
- 3位 東白楽：6.00万円（6.00万円）（神奈川区）
- 4位 日吉：6.60万円（6.60万円）（港北区）
- 5位 大倉山：6.93万円（6.50万円）（港北区）
- 6位 反町：7.00万円（7.60万円）（神奈川区）
- 7位 菊名：7.10万円（6.50万円）（港北区）
- 8位 元住吉：7.20万円（7.00万円）（川崎市中原区）
- 9位 綱島：7.50万円（6.75万円）（港北区）
- 10位 多摩川：7.90万円（7.80万円）（東京都大田区）
- 11位 新丸子：8.00万円（8.20万円）（川崎市中原区）
- 12位 武蔵小杉：8.20万円（8.10万円）（川崎市中原区）
- 13位 横浜：8.39万円（8.50万円）（西区）
- 14位 田園調布：8.50万円（8.30万円）（東京都大田区）
- 15位 自由が丘：8.80万円（9.00万円）（東京都目黒区）
- 16位 祐天寺：9.00万円（9.20万円）（東京都目黒区）
- 17位 学芸大学：9.20万円（9.30万円）（東京都目黒区）
- 18位 都立大学：9.40万円（9.70万円）（東京都目黒区）
- 19位 中目黒：11.10万円（11.50万円）（東京都目黒区）
- 20位 渋谷：12.50万円（12.30万円）（東京都渋谷区）
- 21位 代官山：12.60万円（12.70万円）（東京都渋谷区）
※SUUMOに掲載物件が11件以上ある東横線沿線の駅から徒歩15分以内、10平米以上～40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件（定期借家を除く）が対象。データ抽出期間は2022年8月～10月、この期間でSUUMOに掲載された賃貸物件（アパート／マンション）の管理費を含む月額賃料から中央値を算出（3万円～18万円で設定）
【関連記事】
・＜SUMMO調査＞東横線で住むなら港北区？中古マンションの安さで上位独占（2023年2月10日、中古マンションも安いとの結果）
・＜2022年の基準地価＞綱島西3・5丁目や日吉3丁目で高い上昇率（2022年9月26日、日吉本町1丁目は神奈川県内で2位の地価）
【参考リンク】
・「東急東横線」沿線、家賃相場が安い駅ランキング2023年版（2023年2月13日公開、リクルート「SUUMOジャーナル」）
・【2021年調査】「東急東横線」、家賃相場が安い駅ランキング2021年版（2021年12月13日公開、リクルート「SUUMOジャーナル」）
