少しは楽になった「朝ラッシュ」、グリーンライン・東横線・目黒線で大幅減 | 横浜日吉新聞

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新型コロナウイルス禍の影響で朝の通勤ラッシュがかなり緩和されています。国土交通省は2020(令和2)年度(2020年4月~2021年3月)の最混雑区間における平均混雑率を発表し、横浜市営地下鉄グリーンラインや東急目黒線、東横線では大幅に下がっていました。

グリーンラインも東急線も朝のラッシュ時間帯の混雑率は大きく低下した(イメージ)

通勤・通学時間帯の混雑状況を把握するために毎年行われている鉄道の「混雑率調査」。昨年3月から続く新型コロナ禍の影響を大きく受けなかった2019(令和元)年度(2019年4月~2020年3月)は、東京圏の平均混雑率が163%で、直近5年間は163%から165%の間で推移していました。

一方、年度中のほぼ全期間にわたって新型コロナ禍の影響を受けた2020年度は、外出自粛の要請によるテレワークの進展などで鉄道の利用者が激減。東京圏の平均混雑率は前年から56ポイント減って107%にまで下がっています。

グリーンラインの最混雑区間である朝(7時15分~8時15分)の日吉本町駅から日吉駅間で見ると、54ポイント減の109%にまで下がり、定員より少し多いという車内環境です。

かつてのような激しい混雑はなくなった東横線(イメージ)

同様に東急電鉄でも東横線が49ポイント減、目黒線は52ポイント減となり、123%から126%という新聞を広げて楽に読める程度の混雑率にまで緩和されました。

また、JR武蔵小杉駅と西大井駅間の横須賀線も大幅に混雑が緩和されており、圧迫感を感じるような車内環境では無くなっています。

主な区間の混雑率は次の通りです。

最混雑区間の混雑率(2019~20年度)

※カッコ内は最混雑の時間帯と増減率、△はマイナス

<市営地下鉄グリーンライン>

  • 2020年度:日吉本町 → 日吉(7:15~8:15)109%(△54%)
  • 2019年度:日吉本町 → 日吉(7:15~8:15)163%(+2%)

<東急東横線>

  • 2020年度:祐天寺 → 中目黒(7:50~8:50)123%(△49%)
  • 2019年度:祐天寺 → 中目黒(7:50~8:50)172%(0%)

<東急目黒線>

  • 2020年度:不動前 → 目黒(7:50~8:50)126%(△52%)
  • 2019年度:不動前 → 目黒(7:50~8:50)178%(+4%)

<横須賀線>

  • 2020年度:武蔵小杉 → 西大井(7:26~8:26)117%(△78%)
  • 2019年度:武蔵小杉 → 西大井(7:26~8:26)195%(+11%)

【関連記事】

<コロナ対策>朝ラッシュの東横線・目黒線は「各停」が“ゆったり”で安心か(2020年6月15日)

<着ぶくれ冬場の通勤>日吉・綱島から乗りたくない朝の「大混雑列車」ワースト3(2018年11月7日、コロナ禍前の朝ラッシュは過酷だった)

【参考リンク】

三大都市圏の平均混雑率は大幅に低下~都市鉄道の混雑率調査結果を公表(令和2年度実績)(国土交通省鉄道局、2021年7月9日)

鉄道利用者の皆様へ(新型コロナウイルス感染症対策の利用者向け情報)(国土交通省鉄道局、各鉄道会社の取組や混雑状況など)


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