神奈川県の「銭湯」は大人500円に、燃料高騰とコロナ禍で2年ぶり値上げ

横浜日吉新聞

燃料費の急激な高騰で2年ぶりに「銭湯」の料金が上がることになりました。

神奈川県はきのう(2022年)8月9日、県内に125軒(うち横浜市内55軒、川崎市内は35軒=2022年4月時点)ある銭湯の大人料金9月1日から10円(2.04%)上げて500円とすることを告示しました。

中人料金(6~12歳、200円)と小人料金(6歳未満、100円)は現状のままで据え置きとなります。

「銭湯」は日常生活に必要な施設として、「物価統制令」により現在も入浴料金は都道府県(知事)が上限額を決めることになっている(神奈川県の発表ページより)

「スーパー銭湯」や「健康ランド」と呼ばれる保養や休養を目的とした浴場に対し、「銭湯」は住民の日常生活に必要な施設として入浴料金知事が管理しており、都道府県内は統一の料金となっています。

神奈川県では、2年前の2020年9月に6年ぶりの値上げを行い、20円上げて490円としていましたが、長引く新型コロナウイルス禍の影響に加えて、世界的に燃料費の高騰が加速。県内の銭湯経営者からは「経営努力だけでは限界」との声が上がっていました。

銭湯の数は年々減っており、横浜市内で見ると現在は55軒あるうち、緑区や戸塚区、旭区、栄区にはすでに1軒もなく、港南区では最後の1軒が昨年閉店し現在は“無銭湯区”となっています。

大曽根1丁目の「太平館」(2020年10月撮影)

港北区内でも2015(平成27)年4月の時点では10軒あった銭湯も現在は7軒にまで減りました。

神奈川県内の銭湯が収支を均衡させるには90円程度の料金値上げが必要だとも指摘されており、今回の10円値上げにより、銭湯の減少に少しでも歯止めはかかるでしょうか。

なお、東京都でも先月7月1日に大人料金を20円上げて500円にしたばかりで、9月以降は神奈川県と東京都の大人料金が同額ということになります。

港北区内で営業している銭湯は次の7軒です(2022年8月時点)。店名部分から県公衆浴場業生活衛生同業組合の公式ページにリンクしています。

  • 旭湯(日吉2):日吉駅から徒歩6~7分
  • 日吉湯(日吉本町4):日吉本町駅から徒歩3~4分
  • 富士乃湯(綱島西3):ラジウム鉱泉もあり、綱島駅西口から徒歩9~10分
  • 草津湯(綱島西4):綱島駅西口から徒歩14~15分、高田駅から徒歩14~15分
  • 太平館(大曽根1):「綱島温泉」をほうふつとさせる大曽根商店街の天然ラジウム温泉。大倉山駅から徒歩10~11分、綱島駅東口から徒歩13~14分
  • 【改装中】しのぶ湯(大倉山3):大倉山駅からエルム通り経由で徒歩9~10分(2022年8月29日追記:同店店頭には建て替えの材料費などの問題から「再建を断腸の思いで断念いたします」と掲出しており、そのまま閉店となる可能性があります)
  • 福美湯(菊名6):菊名駅東口から徒歩4~5分、港北図書館に近い綱島街道の至近

【関連記事】

・【前回の値上げ時】神奈川県内の「銭湯」は490円に、利用減や消費増税で6年ぶり値上げ(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年8月13日)

【参考リンク】

公衆浴場入浴料金統制額の改定について(神奈川県、2022年8月9日、※9月1日から490円を500円に改定)

神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合(県内の銭湯検索も可能)


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