日吉の小学校に「東急バス」が登場、“地域ぐるみ”の交通安全教室を企業も盛り上げ | 横浜日吉新聞

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いつも元気に子どもたちが走りまわる校庭に東急バスが初登場港北企業も初参加で「交通安全教室」を盛り上げます。

大きなバスの「後輪」に要注意。バスに轢(ひ)かれそうになる横浜F・マリノスのマスコットキャラクターで港北区安全安心大使を務める「マリノスケ」(駒林小学校)

大きなバスの「後輪」に要注意。バスに轢(ひ)かれそうになる横浜F・マリノスのマスコットキャラクターで港北区安全安心大使を務める「マリノスケ」(駒林小学校)

一般財団法人港北交通安全協会(大豆戸町、嶋村公代表理事)と港北区役所(同、鵜澤聡明区長)は、今週(2021年)6月15日午前、地下鉄グリーンライン日吉本町駅にも近い横浜市立駒林小学校(日吉本町2、西尾武泰校長)の1年生(約80人)と3年生(約90人)を対象に、2021年度「はまっ子交通あんぜん教室(交通安全教室)」を実施。

同協会や区役所職員のほか、今年度初招へいの東急バス新羽営業所(新羽町、梶貴久所長)や港北警察署(大豆戸町)、横浜F・マリノス(横浜マリノス株式会社、新横浜2)からトリコロールマーメイズ、港北区安全安心大使のマリノスケ、そしてF・マリノスの「オフィシャルパートナー」アネスト岩田株式会社(新吉田町、壷田貴弘社長)の社員らも初めて参加し、教室の進行を盛り上げました。

行先の電光板に「東急」と表示された東急バス車両が駒林小の校庭に初登場

行先の電光板に「東急」と表示された東急バス車両が駒林小の校庭に初登場

前日(6月14日)に例年より遅い梅雨時期に入ったものの、この日の天候は晴れ。

この「はまっ子交通あんぜん教室」は、港北区内の全26小学校中、今年度(2021年度)はすでに12校で実施、雨で3校が中止に。2校はコロナ禍により延期になっているといいます。

今年5月に会社の設立から30周年を迎えたという東急バスが、「はまっ子交通あんぜん教室」に参加するようになったのは2017(平成29)年10月から。

段ボール箱がぺしゃんこに。「前輪」は大丈夫でも、「後輪」が内側に入り危ないことについても港北署員が説明を行った

段ボール箱がぺしゃんこに。「前輪」は大丈夫でも、「後輪」が内側に入り危ないことについても港北署員が説明を行った

「地域貢献のために協力したい」と東急バスから港北署に申し入れをしたことがきっかけとなり、以降、それまで使用していた大型トラックの代わりに、身近なバスが使用されるようになったといいます。

東急バスの車両が校庭に入れる学校は限られ、今年度は駒林小学校のみで行われるという貴重な機会。当日は、児童らが校庭に現れる前の9時30分頃にバス車両が初めて乗り入れ。

まずは1年生から児童らが登場すると、まずは港北署の担当者による「安全な歩き方教室」や、パネルを使った「交通ルール教室」を行い、担当者からの投げかけにも児童らは積極的に手を挙げ、楽しそうに答えていました。

「車は急に停まれない」ダミー人形を使った実験も

「車は急に停まれない」ダミー人形を使った実験も

次に、トラックやバスなど、特に大型車が角を曲がる際に生じる内輪差の危険性についても学習。

実際にバスを運転しての実演を行い、交差点でマリノスケがバスに衝突しそうになるシーンを“演出”すると、児童たちからは「危ない」と声が上がり、交差点での危険を眼前で体験することで、「命の危険」についてリアルに学んでいました。

子どもたちの「目線」に合わせパネルを掲示する港北署員

子どもたちの「目線」に合わせパネルを掲示する港北署員

同校周辺の道路を走る乗用車の制限速度は30キロメートル。この速度の車の前に飛び出すとどうなるか、「怖い実験だがあえてその怖さも知ってほしい」と港北署交通課の吉仲光課長らは、リアルなダミー人形を使った実験にも挑戦。

仮に時速30キロメートルで急ブレーキを踏んだ場合、停止するまでに約11メートルもの距離が必要になることもあり、急ブレーキをかけてもダミー人形が車輪に巻き込まれてしまう様子を実演し、児童や保護者からの大きな悲嘆の声もあがっていました。

例年行われている自転車の「実技」は行えなかったものの、「実演」で安心・安全に運転するための秘訣は学ぶことができた

例年行われている自転車の「実技」は行えなかったものの、「実演」で安心・安全に運転するための秘訣は学ぶことができた

この日初めて参加したアネスト岩田の社員3人は、自社で取り扱うスプレーガンから暑さ対策のミストを児童に吹きかける“アトラクション”も実施。

F・マリノスのオフィシャルパートナー契約を昨年(2020年)12月から2027年1月までの6年2カ月間結んだという同社ですが、「新羽から新吉田エリアの清掃活動はこれまでも行ってきましたが、こうして地域の子どもたちの役に立てることで、さらなる地域貢献を行っていきたい」と、同社人事総務部の近藤恒実さん

アネスト岩田の「スプレーガン」ミストで、子どもたちに“涼しさ”のプレゼントも

アネスト岩田の「スプレーガン」ミストで、子どもたちに“涼しさ”のプレゼントも

近藤さんたちは、今回の活動に参加できたこと、また“地域に生きる”児童らとの交流が初めて生まれたことについても、一つの“手応え”を感じているか表情を浮かべていました。

「コロナ禍」に負けない地域活動、そして社会貢献を“地域ぐるみ”で実現する今回のケースのように、児童らが現実社会に近い“リアル”な学びを得る機会を創出することで、「たった一人も交通事故の犠牲者を出さない」地域エリアの気風を育てることにつながりそうです。

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新吉田町のアネスト岩田、F・マリノスの「オフィシャルパートナー」に(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年12月7日)

【参考リンク】

はまっこ交通安全教室(横浜市立駒林小学校)

児童・幼児の交通安全対策(横浜市港北区)※「はまっ子交通あんぜん教室」についてなど

各種講話の御案内(港北警察署)※「はまっこ交通安全教室」についても掲載

運輸安全マネジメント(東急バスのサイト)※最下部「社会貢献活動」の項目に交通安全教室についても記載

アネスト岩田株式会社公式サイト ※今年5月に創立95周年を迎えた


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