“コロナ明け”で中止を減らしたい、港北区「交通安全教室」高田小からキックオフ | 横浜日吉新聞

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昨年は雨天や猛暑で8校が中止になった「交通あんぜん教室」。今年は無事に予定されている全ての学校で実施できるのでしょうか。

横浜市港北区(大豆戸町)が主体となる港北区交通安全対策協議会(会長:漆原順一港北区長)は、今年度(2023年度)の「はまっ子交通あんぜん教室(交通安全教室)」を、きのう(2023年)5月9日(火)横浜市立高田小学校(高田町)からスタート。

人事異動により初チャレンジとなった港北警察署交通課の三宅潤さん、石川貴之さんが来校。三宅さんは「新横浜や菊名の交番で勤務していました」と子どもたちを和ませるトークを展開していた

人事異動により初チャレンジとなった港北警察署交通課の三宅潤さん、石川貴之さんが来校。三宅さんは「新横浜や菊名の交番で勤務していました」と子どもたちを和ませるトークを展開していた

港北区内の横浜市立小学校のうち、実施される25校のスケジュールは、来月6月下旬までを想定しています。

昨年度(2022年度)は初めて「熱中症予防」を理由として2校が中止に。

降雨などの理由も含むと8校が中止となり、実施は当初予定していた25校中、17校にとどまるという課題も見られていました。

港北区地域振興課(大豆戸町)や港北警察署(同)、港北交通安全協会(同)、横浜F・マリノス(一般社団法人F・マリノススポーツクラブ)、F・マリノスのオフィシャルパートナー「アネスト岩田株式会社」(新吉田町)が参画し運営を行う、学校や子どもたちからの反響も大きい“人気の講習会”としての認知が広がってきた同教室。

横浜F・マリノスが2012(平成24)年から初参加したことにより「教室の雰囲気が明るくなった」という

横浜F・マリノスが2012(平成24)年から初参加したことにより「教室の雰囲気が明るくなった」という

新型コロナ対策により、雨天時に体育館でも行えない状況も続いていましたが、今年は、残る24校中6校は学校都合で体育館での実施はしない方針です。

それでも、天候が良ければ昨年以上に実施可能な学校も増えることが想定されますが、大きな懸念材料の「熱中症対策」をしっかり行うことでの「中止」の回避を期待したいところです。

なお、今回の「リアル」での交通安全教室を実施しない区内学校では、座学やDVD視聴による「交通安全教室」を予定しているとのこと。

交通事故が多いされる新1年生などの7歳児や、4月からの道路交通法の施行による自転車利用者のヘルメット着用努力義務化といった、基本的な交通安全対策や最新情報を、いかに子どもたちに“分かりやすく”伝え、交通事故防止につなげていけるかの工夫もより求められることになりそうです。

【当日の様子】

昨年は雨天とコロナ禍により中止となったという高田小学校での「はまっ子交通あんぜん教室」。少し肌寒い晴天の下、今年は港北区内でのトップバッターの実施となりました

昨年は雨天とコロナ禍により中止となったという高田小学校での「はまっ子交通あんぜん教室」。少し肌寒い晴天の下、今年は港北区内でのトップバッターの実施となりました

まずは「交通ルール」を学ぶ必要性が高い1年生約80人から。実施する側の紹介が行われ、保護者やボランティアも約20人が協力しました

まずは「交通ルール」を学ぶ必要性が高い1年生約80人から。実施する側の紹介が行われ、保護者やボランティアも約20人が協力しました

横浜F・マリノスの地域連携を支えてきた佐々木伸一さんが、若手営業担当の鈴木有さんとともに来校。「5年ぶりに小学校に来ました」と懐かしそうな表情を浮かべていました

横浜F・マリノスの地域連携を支えてきた佐々木伸一さんが、若手営業担当の鈴木有さんとともに来校。「5年ぶりに小学校に来ました」と懐かしそうな表情を浮かべていました

敷いた白線により校庭内を「道路」に見立てての、1年生の「歩行訓練」から行われました

敷いた白線により校庭内を「道路」に見立てての、1年生の「歩行訓練」から行われました

4年生約80人も合流。横浜F・マリノスのキャラクター・マリノスケや、公式チアリーティングチーム「トリコロールマーメイズ」のかおさん・まりかさんと一緒に体操タイムも

4年生約80人も合流。横浜F・マリノスのキャラクター・マリノスケや、公式チアリーティングチーム「トリコロールマーメイズ」のかおさん・まりかさんと一緒に体操タイムも

マリノスケは「久しぶりの自転車」に乗り予行練習

マリノスケは「久しぶりの自転車」に乗り予行練習

保護者やボランティアに「自転車の安全な乗り方教室」の進行について港北警察署からの説明が行われました

保護者やボランティアに「自転車の安全な乗り方教室」の進行について港北警察署からの説明が行われました

自転車用の「ヘルメット」が衝撃から身を守る実験も。アネスト岩田からは近藤恒実さん、青木勇樹さんら総務部のメンバーが来校し運営に協力していました

自転車用の「ヘルメット」が衝撃から身を守る実験も。アネスト岩田からは近藤恒実さん、青木勇樹さんら総務部のメンバーが来校し運営に協力していました

車から人が見えなくなる「死角」の実験。運転席からは立っていても多くが見えない状況に

車から人が見えなくなる「死角」の実験。運転席からは立っていても多くが見えない状況に

座ったら、さらに「全員」が見えなくなってしまいました

座ったら、さらに「全員」が見えなくなってしまいました

車の「内輪差」で後輪に轢(ひ)かれそうになるマリノスケ

車の「内輪差」で後輪に轢(ひ)かれそうになるマリノスケ

ペットボトルで実験したら先のほうが「ぺしゃんこ」になってしまいました

ペットボトルで実験したら先のほうが「ぺしゃんこ」になってしまいました

歩道に「自転車通行可」と掲示された場合は「自転車でも通って良い」という交通標識についても説明していました

歩道に「自転車通行可」と掲示された場合は「自転車でも通って良い」という交通標識についても説明していました

自転車点検の合言葉「ブ=ブレーキ」「タ=タイヤ」「は=反射材・ライト」「しゃ=車体(ハンドル・サドル)」「べる= ベル」についてトリコロール・マーメイズが説明

自転車点検の合言葉「ブ=ブレーキ」「タ=タイヤ」「は=反射材・ライト」「しゃ=車体(ハンドル・サドル)」「べる= ベル」についてトリコロール・マーメイズが説明

自転車に乗るときにやってはいけない「フナとイカ」についても説明。「フ=二人乗り」「ナ=並んで走行」「と=止まらない(一時停止しない)」「イ=イヤホン運転」「カ=片手運転」のボードも掲示していました

自転車に乗るときにやってはいけない「フナとイカ」についても説明。「フ=二人乗り」「ナ=並んで走行」「と=止まらない(一時停止しない)」「イ=イヤホン運転」「カ=片手運転」のボードも掲示していました

「止まれ」標識がある交差点では必ず停まる、前後左右を確認するといった「自転車の乗り方」をマリノスケが見本として示しました

「止まれ」標識がある交差点では必ず停まる、前後左右を確認するといった「自転車の乗り方」をマリノスケが見本として示しました

4年生児童による実技も行われ、午前中に授業が終了。今週中はあと2校、区内学校で行われる予定です

4年生児童による実技も行われ、午前中に授業が終了。今週中はあと2校、区内学校で行われる予定です

)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です

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・【昨年の記事】2022年「はまっ子交通安全教室」は8校が中止、 “暑さ対策”の初挑戦も(2022年7月13日)

【参考リンク】

横浜市立高田小学校のサイト ※1874年8月に「高田学舎」として興禅寺の一室にて創立、来年(2024年)150周年を迎える

高田っ子日記~令和5年度「今年も来たよ!マリノスケ」(同)


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