横浜市健康福祉局は、今月(2021年)5月3日から段階的に始めている「新型コロナウイルスワクチン」の予約受付で、65歳から69歳までの市民約19万人を対象とした「接種券」の発送については、当初の5月14日(金)から3日間遅らせた17日(月)からとすることを発表しました。
これにより、65歳から69歳までの市民が予約できるのは、5月24日(月)以降となります。市健康福祉局は「予約センターへの予約集中を緩和するため」としています。
市のワクチン予約は、80歳以上の市民約34万人を対象にGW(ゴールデンウイーク)中の5月3日(月・祝)に受付を始めたものの、インターネット予約サイトへのアクセスが殺到。システムが連動している電話受付も含めて処理できないパンク状態となったため、受付開始から2588件(うち電話受付は38件)の予約を受けただけで、約45分間で終了しています。
その後、インターネットの受付システムを増強するなどして、5月5日(水・祝)に受付を再開し、翌6日までに計7万6509回分の予約を受け付けたとのことです。
5月現在、市のワクチン予約受付は、週に1回の受付開始日を設定し、枠が埋まれば終了する形としており、次回の予約受付は、週明け5月10日(月)の9時に開始を予定。
今回の受付では、前回予約できなかった80歳以上の市民に加え、「75~79歳」の市民約19万人も予約対象者に加わります。次々回の5月17日(月)の受付時には、さらに「70~74歳」の市民約24万人も対象となります。
当面、予約時の混乱が予想されることに加え、5月17日以降には、公会堂以外の別会場や医療機関など予約受付の範囲を広げる予定としているため、「65~69歳」の接種券発送を遅らせることで、受付時の混雑を緩和したい考えです。
現在、市内では港北公会堂など各区に1つ設定された「主会場」での予約しかできない状態ですが、5月17日以降は、日産スタジアム内の「スポーツ医科学センター」(接種期間は6月と9月、送迎バスも運行予定)や、「綱島地区センター」(接種期間は6月末~8月末)といった各区での「その他接種会場」も順次受け付ける予定。
また、市内13カ所の医療機関でも接種受付を始める計画で、医療機関での接種は最終的に約1100カ所まで拡大していくといいます。
なお、今回の65歳以上の市民97万人を対象とした横浜市のワクチン接種では、半分超となる約49万7000人分は地域の「診療所」で個別に接種を行う計画としています。
予約する時期をずらすことで、近所の医療機関で接種できる可能性が高まりそうです。
【関連記事】
・<厚労省のサイト>ワクチン接種に対応の医療機関を掲載、港北区は140カ所超(2021年5月18日)※リンク追記
・綱島に続き高田にも「ワクチン接種会場」、5/17(月)から市サイトで受付(2021年5月12日)※リンク追記
・地域の医療関係者が総力、港北公会堂での「ワクチン接種」は5/19(水)開始(2021年4月22日、港北区でいち早く接種を始める主会場は港北公会堂となっている)
【参考リンク】
・横浜市による新型コロナウイルスワクチンに関する特設ページ(最新情報)
・横浜市の「インターネット予約サイト」(※5月12日追記)
・横浜市の「インターネット予約」に関する詳細説明ページ(予約には「接種券番号」やメールアドレスが必要)
(※)横浜市では5月8日現在、「予約受付サイト」のURLは、接種券を送付する際の案内(紙)でのみ限定的に公表していますので、本ページからリンクしていません(※)5月12日にURLが公表されましたので、リンクを追記しました