<東急新横浜線>「綱島トンネル」の掘削が終了、新綱島駅では軌道敷設も | 横浜日吉新聞

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箕輪町の地下に上下2本の単線トンネルが並ぶ、右の日吉方面行は貫通済み(3月31日撮影)

東急新横浜線(相鉄・東急直通線)の「綱島トンネル」(箕輪町3丁目付近~新綱島駅、1100メートル)で、掘削機(シールド機)による掘削が先月(2021年)4月22日に終わりました

また、新綱島駅(綱島東1)では地下を中心とした土木工事が進んでおり、今後は機械や電気関係の工事、線路(軌道)の敷設が予定されています。

3月末と4月に同路線の建設主体である鉄道・運輸機構東京支社の綱島鉄道建設所(綱島西1)が地域関係者に綱島トンネルと新綱島駅の工事現場を公開し、進捗状況などを説明しました。

掘削が続いていた新綱島方面行のトンネルは4月22日に新綱島駅至近の目標地点に到達した(3月31日)

東急新横浜線(日吉~新綱島~新横浜~羽沢横浜国大、約10キロ、※新横浜から先は「相鉄新横浜線」)では、3本ある円形トンネルのうち、2本は昨年(2020年)11月までに掘削を終了

今年4月時点では綱島トンネルの掘削のみが行われており、昨年8月に上り線(日吉駅方面)のトンネルを掘り終えた後、箕輪町の地下で掘削機を反転下り線を新綱島駅へ向かって掘り進めていましたが、4月22日に新綱島駅至近の目標地点まで到達し、これで上下線とも掘削工事を終えたことになります。

新綱島駅から見た「綱島トンネル」、左が日吉方面行、右が新綱島方面行。9月まで土を掘り抜く工事を行い、ホームの延長スペースなどを確保する(4月24日)

今後は新綱島駅側から「角形エレメント」と呼ばれる鋼材を地中へ馬蹄形(ばていけい=逆「U」の字状)に埋め込み、その後に土を掘り抜いていく工事を実施。

ホームをつくるスペースを確保するとともに、9月ごろには上下2本の綱島トンネルが駅とつながる予定です。

一方、新綱島駅の工事では、4層構造(4階建て)となっている地下で、地下4階のホーム階も含めて多くのエリアで躯体(くたい=壁や床などの基礎)工事を終えており、内装や機械・電気関係の工事が本格的に始まる段階。まもなく軌道(レール)工事も開始し、ロングレールの敷設を行う予定となっています。

地下40メートル近くの深さに位置する新綱島駅ホーム。今後はレール敷設も行われる(4月24日)

2つのトンネルと接続する新綱島駅の両端部は、トンネル掘削の材料などを搬入する「立坑(たてこう)」として使われていたことから、躯体工事はこれから行う計画です。

なお、新横浜トンネル(新綱島~新横浜、3304メートル、2020年11月貫通)と綱島トンネルの掘削拠点となっていた新綱島駅付近の地上部では、両トンネルが掘削を終えたことにより、防音建屋をはじめとしたトンネル工事関係の各種設備が順次撤去される見通し。綱島東1丁目付近の公道から見える工事現場の風景も、変化していくことになりそうです。

地上部からの出入口工事も進む、写真後方に写る緑の丘は綱島諏訪神社(4月24日)

)記事に掲載できなかった工事状況の写真や動画は「YouTube(ユーチューブ)」を通じ参考資料として公開しました

「綱島トンネル」2021年3月31日の工事状況(2分46秒)

「新綱島駅」2021年4月24日の工事状況(4分12秒)

【関連記事】

<鉄道・運輸機構に聞く>箕輪町と新綱島駅を結ぶ「綱島トンネル」の今(2020年7月20日)

<東急電鉄>新横浜線の新駅は「新綱島」に決定、“綱島温泉”は2番目の多さ(2020年12月21日)

約3.3キロの「新横浜トンネル」が貫通、新横浜と新綱島が地下でつながる(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年12月17日)

【参考リンク】

綱島トンネル工事のページ(鉄道・運輸機構)

新綱島駅(土木工事)のページ(鉄道・運輸機構)

新綱島駅(建築・機械関係工事)のページ(鉄道・運輸機構)

 


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