鶴見川流域を「動画」で楽しく学べる「リモート学習会」が開催されることになりました。
JR横浜線小机駅から徒歩約8分、鶴見川に関する防災情報を発信する施設として、国土交通省関東地方整備局(京浜河川事務所)が開設している「鶴見川流域センター」(小机町)は、今年(2021年)1月8日に発出された2回目の緊急事態宣言を受け、同日から2月7日(日)まで、昨年冬から夏時期に続いて2度目の休館中となっています。
これを受け、あす1月30日(土)に予定していた「保水の土をつくる生きものたち~小さな生きものを観察しよう」学習会イベントを「リモート開催」することが決定。
慶應義塾大学名誉教授の岸由二(ゆうじ)さんが動画を監修。今回のイベントの内容を盛り込んだ約26分24秒もの作品を同センターのスタッフが制作し、同日から2月7日(日)までの期間にメールで申し込みがあった人を対象に、動画共有サイトYouTube(ユーチューブ)の配信アドレスを返信、自宅などで視聴してもらうというスタイルでの「リモート学習会」として実施することになりました。
今回の作品は、幼児や小学生などを主な閲覧対象とした「学習動画」となっており、同館の若手スタッフが、鶴見川流域の地形から誕生したキャラクター「バクちゃん」とともに、木々から落ちた葉を「小さな生きもの」たちが分解などすることによって土となり、その土が雨水を吸収することでの「保水」を行うといった内容を解説しています。
かつて「暴れ川」といわれるほどに水害が多発していた鶴見川流域において、1980(昭和55)年以降40年間にわたり行われてきた「流域総合治水対策」でも、この「保水」の力やその考え方を活かしているとのこと。
同センターでは、「親子で楽しく保水や生きもの、何より身近な場所にある自然のしくみを学ぶ貴重な機会。元々はキャンセル待ちの状況でしたが、リモートの学習会ということで、人数の制限なく受講が可能になりました。まずはメールにてお申し込みをいただければ」と、家族で楽しく動画を通じて学ぶ「リモート学習会」への多くの参加を呼び掛けています。
なお、今回の受講料は無料。事前にメールで申し込みがあった場合は、1月30日(土)10時頃にメールにてアクセス先を告知するとのこと。以降、2月5日(金)まで受講申し込みを受け付けるとのことです。
【関連記事】
・鶴見川の歴史と水害をリモートで学ぶ、9/19(土)午後に小机から同時配信(2020年9月17日)
・4カ月ぶり「鶴見川流域センター」が再開、当面は週4日間の限定運営(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年7月2日)
・鶴見川を自宅で楽しく学ぶ、閉館中の流域センターが「水マス検定」をネット公開(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年5月15日)
・自宅で鶴見川の生きものに親しむ、NPO法人がガイドブックを小学生150組に(2020年4月29日)
・<コラム流域思考>暴れ川だった「鶴見川」の記憶、未来にそなえる流域思考の連携へ(2017年5月1日)※岸由二(きし ゆうじ)さん執筆によるコラム。「流域総合治水対策」についての解説も
【参考リンク】
・地域防災施設 鶴見川流域センター(国土交通省 関東地方整備局 京浜河川事務所)
・流域センターからのお知らせ~1月30日(土)「小さな生きものを観察しよう」リモートで開催します(鶴見川流域ネットワーキング公式サイト)※申込先など
・TRネットの鶴見川流域チャンネル(YouTube) ※最新「年賀動画」や工作、鶴見川流域の「生きもの」動画も