“七夕まつり”が源流のサマーフェス、まちづくり担う「綱島一番会」が企画に奔走 | 横浜日吉新聞

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綱島の熱き「夏祭り」シーズンが到来。港北区制80周年事業として企画されている「2019つなしまサマーフェスティバル」が今年(2019年)も開催されます。

つなしまサマーフェスティバル実行委員会の皆さん。1973年の「綱島一番会」の設立以来、46年間の歴史を重ね、綱島七夕祭り、そしてサマーフェスティバルの運営を同会が発起人となり支えてきた(2019年6月7日、綱島商店街事務局)

つなしまサマーフェスティバル実行委員会の皆さん。1973年の「綱島一番会」の設立以来、46年間の歴史を重ね、綱島七夕祭り、そしてサマーフェスティバルの運営を同会が発起人となり支えてきた(2019年6月7日、綱島商店街事務局)

綱島商店街(事務所:綱島西2、綱島駅を中心としたエリア)での「つなしまサマーフェスタ大売り出し」「夜店」「演奏会・アトラクション」「ナイトフリーマーケット」といった企画の中心を担っているのが、同フェスティバル実行委員会(石井茂利実行委員長)。

商店街の若手メンバーからなる「綱島一番会」(会長:同)がその中核となっており、今年も、先週(2019年)6月7日、同会メンバーによる同イベントの運営会議が行われました。

1973(昭和48)年に設立された同会の当初のコンセプトは「商店街のいわゆる二代目、三代目に当たる経営者同士の交流を深める目的で設立されました」と、父・猿渡茂さん(現相談役)が初代会長を務めたという、同フェスティバル大会副会長の猿渡功さん(綱島西口商栄会会長)。

つなしまサマーフェスティバルの前身・“綱島七夕祭り”の様子。1992年からはサマーフェスティバルとして生まれ変わり、現在に至っている(1976年の第2回開催時、同実行委員会提供)

つなしまサマーフェスティバルの前身・“綱島七夕祭り”の様子。1992年からはサマーフェスティバルとして生まれ変わり、現在に至っている(1976年の第2回開催時、同実行委員会提供)

現在では「若手メンバー」の集まりとして活動する一番会は、現在の石井会長が9代目に当たり、代々、約半世紀にも迫る歴史を重ねてきました。

今年で第28回目となるサマーフェスティバルの、その前身は、1975(昭和50年)から行われていた“綱島七夕祭り”

「綱島の街に“皆で参加できる祭りを”という声から、一番会がこのイベントをスタートさせたんです。七夕祭りでは、本当に、七夕飾りや笹を商店街に飾っていました。仙台や、平塚の賑わいのイメージがあったからかもしれません」と、猿渡功さんは、当時の懐かしい記憶をたどります。

時代がバブル崩壊期にさしかかった1991年、七夕祭りは時代の流れも受けて終了、新たに「サマーフェスティバル」として生まれ変わった同イベントの運営を支える一番会の会員は、今では商店街の若手経営者も取り込み、80人を越えるメンバーが所属。

開場設営、ポスター配布などの広報準備、演奏会やアトラクションの運営について細かな話し合いの場が持たれた

開場設営、ポスター配布などの広報準備、演奏会やアトラクションの運営について細かな話し合いの場が持たれた

綱島の街のためにと、商店街の活性化につながるイベントや防犯、小学校・幼稚園や保育園などの行事への協力や福祉分野での活動など、さまざまな分野で活躍しています。

自身、一番会の第4代目の元会長で、同フェスティバル大会会長を務める中森伸明さんは、「インターネット時代になったこともあり、サマーフェスティバルの認知度も向上、出演したいという団体が増え、かつてない活気となっています」と、現在のイベントの活況にも手応えを感じているとのこと。

来月(7月)7日(日)にパデュ中央広場(イトーヨーカドー綱島店=綱島西2)で行われるアトラクションでは、アルバムを全国リリースしていることで知られる、60年代のソウルミュージックを受け継ぐアフロヘアーのパフォーマンスで人気の「Tokyo Funky Dolls(トウキョウファンキードールズ)」が今年初出演するなど、毎年「初」の試みも意識しているといいます。

今年から、つなしまサマーフェスティバルの会場内で、撮影許可証を持たない一般の人による「一眼レフ・ミラーレスカメラ」「ビデオカメラ」による撮影が禁止となる(2017年開催時)

今年から、つなしまサマーフェスティバルの会場内で、撮影許可証を持たない一般の人による「一眼レフ・ミラーレスカメラ」「ビデオカメラ」による撮影が禁止となる(2017年開催時)

出演者の調整や時間配分、夜店での混雑対策雨天時の会場となる綱島小学校(綱島西3)での進行スケジュール確認など、約1時間40分もの時間をかけてじっくりと行われた同イベントの運営会議。

“七夕祭り”をスタートした当時の想いを継ぐべく、静かな話し合いの中にも、それぞれに秘められた想いは、まさに「白熱」そのものといった時間となっていました。

猿渡功さんは、「同じく7月7日(日)のアトラクションの日には、新しいチャレンジとして、『オリジナルアート・クラフトブース』も初設置します。地元・綱島のハンドメイドショップ『M工房』(綱島西2)ほか、各出店者によるワークショップにもご期待ください」と、新しいチャレンジが詰まった2019年サマーフェスティバルへの多くの来場を呼び掛けています。

7月7日(日)には「オリジナルアート・クラフトブース」も初めて設置される予定(2017年開催時)

7月7日(日)には「オリジナルアート・クラフトブース」も初めて設置される予定(2017年開催時)

なお、同イベントの開催は、綱島商店街での「つなしまサマーフェスタ大売り出し」が6月29日(土)から15日(月)、綱島駅西口周辺での「夜店」が6月29日(土)・30日(日)、「演奏会・フリーマーケット」が7月6日(土)、「アトラクション」が7月7日(日)、ナイトフリーマーケットが7月27日(土)に行われる予定です。

【7月6日(土)開催の様子】

いつ雨が降るか分からない梅雨の天候のなかで、一時は屋内での開催も検討したものの、予定通りパデュ広場での演奏会を決定しました

午前中の児童・生徒らによる演奏会は無事終えられたものの、天候の不安定さから午後のフリーマーケットは中止となりました

【7月7日(日)開催の様子】

雨の影響もあり、約20分遅れでつなしまサマーフェスがスタート。綱島本通郵便局勤務の霜田(しもだ)瑠美さんが4年目のMCとして司会進行役を務めていました

雨の影響もあり、約20分遅れでつなしまサマーフェスがスタート。綱島本通郵便局勤務の霜田(しもだ)瑠美さんが4年目のMCとして司会進行役を務めていました

実行委員長の石井茂利さんから開会のあいさつ

実行委員長の石井茂利さんから開会のあいさつ

今年(2019年)6月16日に急逝した、綱島一番会の初代会長で、綱島商店街連合会前会長・綱島商店街協同組合元理事長の故・猿渡茂さんへの追悼の言葉が、大会会長の中森伸明さんから述べられました

今年(2019年)6月16日に急逝した、綱島一番会の初代会長で、綱島商店街連合会前会長・綱島商店街協同組合元理事長の故・猿渡茂さんへの追悼の言葉が、大会会長の中森伸明さんから述べられました

綱島を練習拠点としている関東学院OB グリークラブ「コーラオリヴァ」がオープニングの合唱を披露

綱島を練習拠点としている関東学院OB グリークラブ「コーラオリヴァ」がオープニングの合唱を披露

地元ゆかりのシンガーソングライター「Ko-sei」さんも、オリジナル曲などを交えた弾き語りによるステージで歌声を響かせました

地元ゆかりのシンガーソングライター「Ko-sei」さんも、オリジナル曲などを交えた弾き語りによるステージで歌声を響かせました

雨のため、プログラムを大幅に変更。出演の確認も

雨のため、プログラムを大幅に変更。出演の確認も

神奈川県や綱島も題材とするなどホスピタリティ満点!八房善香さんによる南京玉すだれも盛り上がっていました

神奈川県や綱島も題材とするなどホスピタリティ満点!八房善香さんによる南京玉すだれも盛り上がっていました

うまく作れるかな?電動ろくろ体験の出店も

うまく作れるかな?電動ろくろ体験の出店も

初設置のオリジナルアート・クラフトブースでは、地元・綱島のハンドメイドショップ「M工房」が予定通りワークショップを開催

初設置のオリジナルアート・クラフトブースでは、地元・綱島のハンドメイドショップ「M工房」が予定通りワークショップを開催

地元・綱島ゆかりの企業・団体や、飲食店などによるブースも、雨にも負けじと出店し場を盛り上げていました

地元・綱島ゆかりの企業・団体や、飲食店などによるブースも、雨にも負けじと出店し場を盛り上げていました

激しい雨や風に見舞われることなく、最後までの無事の開催となりますように(14時55分追記)

激しい雨や風に見舞われることなく、最後までの無事の開催となりますように(14時55分追記)

【関連記事】

今年は6/30(土)・7/1(日)に綱島「夜店」、翌週7/7(土)・8(日)がサマーフェス(2018年6月27日)*昨年の記事

【参考リンク】

7/6(土)~7(日)「2019つなしまサマーフェスティバル<演奏会・フリマ・アトラクション>」開催します!(綱島もるねっと)

2019年6月7月8月の綱島イベントカレンダー(同)


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