日吉駅前で初となる「路上看板」撤去の大規模パトロールがおこなわれました。
日吉駅前商店街でおこなわれた大規模パトロール（12月16日17時頃）
2018（平成30）年10月から横浜市内で27カ所目の「美化推進重点地区」に指定された日吉駅前のポイ捨て防止と、路上に設置された看板や設置物への注意喚起を目的とした「日吉駅周辺一斉清掃」を、きのう（2021年）12月16日（木）17時から約50分間実施。
路上に置かれた看板を16件撤去、所有者不在などのため注意喚起の貼り紙を添付したものが10件を数えるなど、日吉駅前では事実上初めての約40人による「清掃・防犯パトロール」内で、路上看板などの設置物の撤去や警告をおこないました。
横浜市道路パトロールカーも登場。路上看板の撤去を呼び掛けた。苦情が再三寄せられている看板や路上設置物もあるという
日吉駅周辺では、飲食店やサービス業を中心とした市道（車道・歩道）での路上看板や設置物が長年「常態化」し、特に浜銀通り、通学路となっている普通部通りなどでは路線バスや車、歩行者の通行を妨げていることなどが問題視されていました。
「市民の声」にも多く撤去を求める声が寄せられているといい、2020年4月から箕輪町2丁目に大型再開発「プラウドシティ日吉」がオープンしたことでファミリー世帯などが日吉エリアに流入。歩行者空間の安全確保を目的としたタクシー乗り場の綱島街道側への移設も、年度内の2022年3月までの間に実施される計画です。
すぐに撤去できないものには注意喚起の貼り紙も
今回のパトロールには、港北警察署や港北土木事務所・港北区資源化推進担当や、地元商店街の港北区商店街連合会、日吉商店街協同組合や日吉中央通り、普通部通り、浜銀通り、サンロード、メイルロードの5つの通り会や、日吉地区連合町内会（エリア内の日吉本町東町会・日吉台町内会）、東急電鉄日吉駅の駅員らが参加したほか、横浜市道路パトロールカーも登場。
「美化推進重点地区」内に捨てられたタバコの吸い殻や空き缶・容器などのごみ拾いも併せおこなわれ、夕刻らしく家路を急ぐ多くの人々からの注目も集めていました。
市道にはみ出たものは撤去の対象となる。町内会員による「ごみ拾い」も行われた
横浜市が発行している「屋外広告物条例のてびき」では、「道路や道路の付属物（電柱、街灯柱、ガードレール等）、街路樹等に、はり紙、はり札等、広告旗又は立看板等を表示又は設置する広告物等は、良好な景観を損なうだけでなく通行などの障害にもなりますので、公共的な目的又は公衆の利便に供する目的でどうしても必要な場合以外は、絶対に表示又は設置をしないでください」と記載しています。
警察と土木事務所の担当者が中心となり、「市道には許可なく看板などを設置することはできません。敷地内に置くようにしてください」と呼び掛けながら、看板を撤去するための説明や呼びかけをおこなっていました。
集められた「ごみ」とともに。安心・安全に暮らせる日吉駅前の地域まちづくりにこれからも期待したい
日吉駅周辺では、箕輪町や綱島東エリアなどを中心に人口の増加がみられ、来年2022年10月から2023年3月末までの間に「東急新横浜線」の開業も迫っていることから、「より快適で安心」な歩行者空間を確保することは至上命題となっています。
警察や土木事務所によると、「パトロールがあるから撤去する」というケースも時に見られるといい、多く人々の安心・安全で快適な通行のためにも、“日常的に置かない”ルール・マナー遵守の意識を醸成していくことが、路上の看板や設置物をなくすための第一歩になるといえそうです。
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【参考リンク】
・関係法令等～「屋外広告物」に関する解説ページ（横浜市都市整備局）
・横浜市「屋外広告物条例のてびき」（PDF、2021年10月発行）
