年々注目が高まる港北区内の“続日本の100名城”を存分に学べる機会です。港北区は来年(2022年)1月7日(金)・23日(日)に行う「港北地域学」の第2回講座への参加者を募集しています。今回は「名城のまち小机!その歴史と魅力」と題し、小机城を中心に今も残る古刹(こさつ)を学ぶ座学に加え、実際に現地を歩くツアーも企画されています。
小机城は400年以上前に存在した中世の山城(やまじろ)で、築城時期や城の形状などは解明されていませんが、小田原北条氏(後北条氏)の領地となってからは小机の街とともに栄え、豊臣秀吉に小田原北条氏が亡ぼされて以降は廃城になったと言われています。
現在は「小机城址市民の森」として、往時を忍ばせる原型を残していることから、歴史ファンには著名な存在で、2017(平成29)年には財団法人日本城郭協会から「続日本100名城」に選出されて以降はさらに大きな注目を浴びています。今年に入ってからは横浜市による初の発掘調査も行われました。
そんな小机城と小机の街をテーマとした今回の講座では、来年1月7日(金)の13時30分から2時間にわたって港北区役所内で小机の歴史を学ぶ講義が行われるほか、1月23日(日)の午前には小机城址や、城とともに歩んできた古寺などを歩くウォーキングツアーも予定されています。
1月7日の講座では大倉精神文化研究所研究員の林宏美さんが講師をつとめ、23日のウォーキングツアーは港北ボランティアガイドの会がガイドを行います。
講座・ウォーキングツアーとも共通の申し込みとなっており、参加希望者は港北区の申込フォームから12月24日(金)までに応募が必要で、現時点での募集人数は20人。応募者多数の場合は抽選となりますが、希望者は1カ月程度後に講座内容の録画映像を見ることができるようにするとのことです。
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・市教委が「小机城」を初めて発掘、二の丸広場近くで“柱の痕跡”、空堀には土器(新横浜新聞~しんよこ新聞、2021年12月7日、初の発掘調査も行われている)
・<小机城>「続日本の100名城」に選出、小田原以外では神奈川県で初(新横浜新聞~しんよこ新聞、2017年4月10日)
【参考リンク】
・令和3年度「港北地域学」講座~第2回「名城のまち小机!その歴史と魅力」(2022年1月7日・23日開催、港北区)