日吉駅西口エリアで、緑の「3か年計画」が始動することが決定しました。
横浜市環境創造局(中区本町)は、「横浜みどりアップ計画」の一環として行われる2020年度の「地域緑のまちづくり事業」の二次審査の結果を先月(2021年)1月25日(月)に発表。
日吉駅西口周辺(日吉本町1、日吉2)を対象エリアとする「日吉西地区緑化計画~あつまれ日吉の森プロジェクト」計画が選考基準を満たし実施されることになりました。
今年(2021)年4月から3年後(2024年3月末)までの3カ年かけての地域緑化計画を実現するというこの「みどりアップ計画」は、同じ港北区内でも、昨年度(2019年度)は綱島エリア、一昨年前(2018年度)には大倉山や新横浜エリアでも最終選考を通過、それぞれのプロジェクトが翌年度から行われています。
日吉地区では、昨年(2020年)6月頃からプロジェクトの参画に向けた動きがスタート。
参加団体や運営主体、計画エリアといった調整などが行われ、同8月の1次審査を通過した翌月9月には事業を既にスタートさせた綱島の地域団体「フローラルつなしま運営委員会」(中森伸明会長)の視察を行うなど、二次審査の通過を目標に掲げての準備を進めていました。
運営メンバーとなる同プロジェクト実行委員会のメンバーには、日吉中央通り会の大嶋将聖会長(株式会社ビッグフーズ社長=日吉本町1)が委員長に就任。日吉台町内会の小野寛子会長と、普通部通り会の島名貴子さん(有限会社河合商事社長=同)を副委員長として運営を行う計画です。
提案計画全体の目標としては、日吉駅前広場と商店街を中心に駅周辺に点在する緑スポットをつなぐことでの「グリーンベルト」を形成、持続可能な緑化を目標に地域ネットワークを構築することを目標としています。
具体的な目標としては、「商店街の緑化」、「次世代の自然教育」、「緑化の普及啓発」、「生物多様性の保全に寄与する」といった、2015年9月の国連サミットで採択された国際社会共通の目標として広がりを見せる「SDGs」(持続可能な開発目標)の理念も盛り込んだ内容を掲げています。
初年度(2021年度=2021年4月~2022年3月)には、日吉駅周辺でのプランターの設置や壁面緑化、日吉台小学校(日吉本町1)での「苗床プログラム」や、日吉西口駅前広場への植樹や活動拠点の整備、年4回のセミナーや講座開講といった事業を計画。
翌2022年度から最終年度までの間(2022年4月~2024年3月)には、住宅地の緑化を加えた事業も展開する予定です。
港北区内のイベントとして恒例となっている「港北オープンガーデン」(毎年春に実施)への参画や、神奈川県が行っている「SDGsつながりポイント」の事業として、地域活動への参加をポイント化する「まちのコイン」の採用、水やりや美化活動、防犯パトロールとしての通年活動も計画に盛り込まれています。
今回の緑化計画を通じて、日吉駅前エリアの美化や治安対策にも役立てるほか、多世代に及ぶ地域住民の参加を促し、地域ボランティア、慶應義塾大学関係団体との連携も目指すとのこと。
同プロジェクト実行委員会は、「松の川緑道や日吉の丘公園や慶應義塾大学など、恵まれた緑地環境と教育機関が点在するアカデミックな風土のある日吉地区の緑化を行うことで地元地域に貢献いたします」と、次世代の環境問題に対峙(たいじ)する人材育成や地域まちづくりも見据えたプランとして実施していくとのことです。
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【参考リンク】
・令和2年度の二次選考通過団体が決定しました!~地域緑のまちづくり(横浜市環境創造局)
・地域やまちの課題を「緑」で解決しませんか?(同)※地域緑のまちづくり事業について