日吉駅前の「緑のまちづくり」が1次審査を通過しました。日吉駅前の商店街や地域団体などが参加する団体「HIYOSHI Green Action(日吉グリーンアクション)」は、横浜市環境創造局が行う「横浜みどりアップ計画」の一環として行われる2020年度の「地域緑のまちづくり事業」にエントリー。
8月中に行われた1次審査を通過したことから、現在、12月までに提出する2次審査に向けての企画の構築や書類提出などの準備を行っています。
新たなプランニング作成の一助にと、同団体は今週(2020年)9月20日午後、昨年度(2019年度)にエントリーを行い事業を既にスタートさせている綱島の地域団体「フローラルつなしま運営委員会」(中森伸明会長)の協力による視察を初めて行いました。
フローラルつなしまの事務局が置かれている綱島地区センター(綱島西1)を、日吉駅前商店街のメンバーや、日吉台町内会の小野寛子会長、日吉地区センターガーデニングクラブ・日吉駅前花壇花ポケットの小出瑛子代表、慶應義塾大学日吉丸の会の伊藤隆広事務局長が訪問。
「花と緑で人をつなぐ『つなしま』~つなつなプロジェクト」の中心的存在として活躍する幹事の板垣博英さん、委員の吉原智恵子さんが出迎え、事業の概要、進捗状況などを説明。選考に通過するためのポイントや、どういった点が評価されるかといった日吉のメンバーからの質問にも、一つひとつ丁寧に回答していました。
「緑のまちづくり」事業においては、まずは対象エリアの範囲が重要なポイントの一つ。
ボランティアや子どもたちが、事業にどのように持続的、また継続的に活動に参画していくのかという大きな課題も、評価に大きく響くと言われているといいます。
綱島の街では、綱島商店街と、吉原さんもメンバーとなっている綱島のボランティア団体「グループ花いっぱいTsunashima(綱島)」(フローラルつなしまの真島淳子委員が代表)が良好な関係を築いてきたこと、綱島小学校のPTAサークルがその運営の後押しをしてきたこと、さらには綱島地区センターを活動拠点とした「ガーデニングクラブ」(吉原さんが代表としてスタート)が、昨年(2019年)7月の立ち上げ時の10数人から、メンバーを約30人ほどまで増やしてきたことなどの事例を具体的に紹介。
日吉のメンバーは、板垣さん、吉原さんの言葉一つひとつに感嘆の声を上げながらも、それぞれの活動エリアの事例でどのようなまちづくりを行っていくべきかという答えを探しながら、理念や想いを共有するためのディスカッションを行っていました。
今回の視察について、日吉グリーンアクション代表で日吉中央通り会会長の大嶋将聖さんは、「綱島の皆さんの取り組みは、大変参考になりました。まずはコンセプトをしっかりと、エリア設定も、広すぎてもダメ、狭すぎてもいけないということも参考になりました。地域まちづくりを行う関係機関の皆さんとどう連携していくのかを検討していきたい」と語ります。
フローラルつなしまの吉原さんは、「(日吉の皆さんは)とても意欲的で熱心に取り組まれていると感じました。2次選考まであまり時間が無いので、これから、まとめ上げることに苦労があるかと思いますが、乗り越えてもらえれば」と、日吉の新たなまちづくりへの意欲を評価しながら、事業の実現に向けての励ましの言葉を述べていました。
2013(平成25)年にスタートした港北区内のイベント「港北オープンガーデン」(同運営委員会主催)でも、発祥の地・綱島から人気の日吉地区にその輪が広がった経緯があり、両エリアでのノウハウ共有による新しい地域まちづくりのネットワークが拡大することにも、各方面からの大きな注目が集まりそうです。
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・日吉で花と緑の新たなつながりが誕生、市の「緑のまちづくり」説明会で(2020年7月3日)
・「オール綱島」で花・緑・人がつながる、街づくりの一大プロジェクトが4月に始動(2020年2月19日)※「フローラルつなしま」の事例
・<綱島地区センター>ガーデニングクラブが誕生、7/3(水)午前に説明会(2019年6月27日)※吉原さんが代表を務める
・※開催中止※2020年「港北オープンガーデン」を盛り上げる、支援企業を11/29(金)まで募集(新横浜新聞~しんよこ新聞、2019年11月19日)※吉原さんが運営委員会サブリーダー、小出さんも運営委員として活躍している
【参考リンク】
・地域やまちの課題を「緑」で解決しませんか?(横浜市環境創造局)※地域緑のまちづくり事業について