鉄道会社の支援で、沿線の街の「花と緑」が輝きを増していくのでしょうか。

東急株式会社が沿線の緑化活動を支援する取り組みとして2012(平成24)年から行ってきた「みどリンク」アクションの公式サイト
東急株式会社(東京都渋谷区、高橋和夫社長)は2012(平成24)年から行っている沿線の緑化活動「みどリンク」アクションについて、2021年度の支援グループを発表。
港北区内の小学校では初となる横浜市立日吉台小学校(日吉本町1)の花ボランティアや、綱島地区センター(綱島西1)で活動するガーデニングクラブが認定され、それぞれ「認定式」が行われました。
「みどリンク」アクションは、公募によって寄せられた地域の緑化活動に対し、同社が花苗や苗木、プランター、作業道具などを支援する取り組み。
これまでに、日吉や綱島をはじめ、東急沿線の約90グループを支援対象として認定しています。
日吉台小「花ボランティア」は区内小学校として初認定

日吉台小学校は港北区内の小学校としては初の認定となった(東急「みどリンク」アクションの団体紹介ページより)
日吉台小学校は、港北区エリアの小学校としては初認定。今年4月21日に行われた認定式には、これまで学校内外の花壇などの花の手入れを「花ボランティア」として行ってきたという、保護者や地域住民からなる「学校支援運営委員会」のメンバーが来訪し参加していました。
玉置恭美校長は、「子どもたちが美化活動に参加するためのステップとなれば」との教職員の声もあり、児童らが植える花や苗をそろえるためにもと、今回応募することを決めたとのこと。
「美しい環境は、美しい心を育てる」との想いから、花の成長とともに児童の心も成長するのでは、との期待感を抱いているといいます。
綱島地区センターでの「地域活動」の入口に
港北区内で2番目に支援が決まった綱島地区センター(髙橋芳伸館長)のガーデニングクラブには、先月6月26日に認定書を授与。
同クラブは2019年に同館を中心に有志で立ち上げられたボランティア団体で、綱島エリアの地域ボランティアの入口に位置付けられているといいます。
今回の支援により、花壇に高低差を出すことが出来るオベリスクと呼ばれるガーデニング用の柱状の支柱を3基設置したとのこと。
同館にも飾られているハンギングバスケットをかけることができるなど、立体的に花や緑のアレンジできることが最大のメリットだといいます。
「鉄道グループ」の支援はどこまで
「みどリンク」アクションを約10年間にわたり実施してきた東急は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、2020年度(2021年3月期)決算で減収減益となるなど、業績の立て直しのための構造改革が進められているといいます。
同社の厳しい経営状況において、今後さらなる経費の削減を求められるともいわれており、同アクションをこれまで通りに継続していけるのかにも大きな注目が集まりそうです。
【関連記事】
・東急電鉄が沿線の緑化活動を支援、「みどリンク」の対象グループを募集(2016年10月5日)
・<英国代表をもてなす>日吉の緑道や慶應の森で新たな「英語」表示板(2019年8月8日)※日吉の事例
・綱島・大綱橋たもとの花壇を東急が支援、「桃の里」の歴史伝える活動に(2020年12月25日)※綱島の事例
【参考リンク】
・【2021】日吉台小学校 花で安全で安心な学校生活(『みど*リンク』アクション~東急株式会社)※日吉台小学校 学校支援運営委員会の活動について
・【2021】溢(あふ)れる花が出迎えるみんなの地区センター(同)※横浜市綱島地区センター(ガーデニングクラブ)の活動について
・みど*リンク(横浜市立日吉台小学校)