<英国代表をもてなす>日吉の緑道や慶應の森で新たな「英語」表示板

横浜日吉新聞

緑の保全活動を行う2団体が、「英語表記」で英国代表をもてなします。

一般公開イベントとして「英語併記」の樹木名板作成・設置が行われた慶應義塾大学下田学生寮付近で。松の川遊歩道(緑道)の会代表の田邊さん(左)、日吉丸の会の活動にも参加している原田英之さん

一般公開イベントとして「英語併記」の樹木名板作成・設置が行われた慶應義塾大学下田学生寮付近で。松の川遊歩道(緑道)の会代表の田邊さん(左)、日吉丸の会の活動にも参加している原田英之さん

東急電鉄が東急線沿線での緑化活動を支援する「『みどリンク』アクション」により、新たに2019年度の支援対象となった日吉駅西側の「松の川遊歩道(緑道)」で、新たな樹木名板を設置。

同駅東側の慶應義塾大学日吉キャンパス内(日吉4)に広がる「慶應の森」でも、これまで森の保全活動を説明するために設置されていた表示板が英訳されたものに生まれ変わりました。

日吉駅の西側、日吉本町から下田町、高田エリアにかけて約2.1キロメートルにわたり続く緑道「松の川遊歩道(緑道)」の緑を守る活動を続けているボランティア団体「松の川遊歩道(緑道)の会」(田邊美紗代代表)は、先週(2019年)8月3日に、事前に用意したエゴノキやクヌギの木の樹木板に、樹木名を来訪した一般の参加者が記すイベントを開催、25種類・計30枚の「樹木名板」として、同日より設置を行っています。

慶應義塾大学内のまむし谷「ひよ池」(Hiyo garden pond)付近で、翻訳担当の若森さん(中央)、英訳の監修を行った小宮代表(右)、伊藤事務局長

慶應義塾大学内のまむし谷「ひよ池」(Hiyo garden pond)付近で、翻訳担当の若森さん(中央)、英訳の監修を行った小宮代表(右)、伊藤事務局長

また、港北区最大級の緑地として知られる「慶應の森」側では、森の自然再生・防災減災に取り組む活動を行う「慶應義塾大学・日吉丸の会」(日吉4)が、同会の活動を紹介する、計14枚の表示板の翻訳を6月から行い、7月中旬までに新たに設置する作業を完了しています。

今回の両団体の取り組みにおける翻訳を担当したのが、慶應義塾大学出身・同会メンバーで、現在、東京大学大学院経済学研究科の講師として活躍している若森直樹さん

若森さんはアメリカへの留学経験、カナダやドイツでの勤務経験もありますが、「樹木や植物の専門用語も調べながら、大学で植物学を学ぶ人にもアドバイスをもらって翻訳に取り組んだのですが、日本のこの土地にしかない樹木のニュアンスや、広く生態系における取り組みの文言で、日本語を英語にそのまま置き換えることができないものなどは大変苦労しました」と、今回の翻訳において難しかった点について言及します。

完成した25種類・計30枚の「樹木名板」は、松の川遊歩道(緑道)の樹木に設置。これらも若森さんが翻訳、小宮代表が監修を行った

完成した25種類・計30枚の「樹木名板」は、松の川遊歩道(緑道)の樹木に設置。これらも若森さんが翻訳、小宮代表が監修を行った

日吉丸の会の代表で、慶應義塾大学の英語専任講師として昨年度(2018年度)まで活躍、英国留学経験もある小宮繁さんがこの英訳を監修。

「英名がない樹木を、専門家にも確認しながら最終チェックしました。フジザクラは『Fuji cherry』ソメイヨシノは『Yoshino cherry』とするなど、定訳がないものについても、親しみを感じてもらえるよう訳しています」と、どのように翻訳すべきか、大変難しく感じたという今回の作業について振り返ります。

「ひよ池」の周囲では、英国式バタフライ・フラワーガーデンの整備も行っている。アゲハは、アジア中心の分布をしており「Asian Swallowtail」、世界に広く分布しイギリスでは貴重だというキアゲハは「Old World Swallowtail」と翻訳した

「ひよ池」の周囲では、英国式バタフライ・フラワーガーデンの整備も行っている。アゲハは、アジア中心の分布をしており「Asian Swallowtail」、世界に広く分布しイギリスでは貴重だというキアゲハは「Old World Swallowtail」と翻訳した

2018年度に、日吉丸の会も、「日吉のみどりでおもてなし&交流」というテーマで、東急電鉄から「『みどリンク』アクション」での支援を受けており、同キャンパス内での、日本の原風景である落葉広葉樹林の再生や、英国式のバタフライ・フラワーガーデンの整備、英国のみどりを守り、育て、親しむ手法に関する学習会を開催。

東京2020オリンピック・パラリンピックにおける英国代表チームの事前キャンプ地ならではの“おもてなし”を実現するための活動を続けてきたと、同会事務局長の伊藤隆広さんも、今回の取り組みへの想いを熱く語ります。

今回、日吉の街で決して多いとはいえない英語表記を両団体が行ったことで、英国関係者のみならず、世界からこの街を訪れる人々にとっての新たな「もてなしツール」としてそれぞれが輝き、また国際的な緑の保全活動に向けての新しい「道しるべ」としても大きな注目を集めていきそうです。

【関連記事】

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高い評価を得ている日吉の環境保護活動、森を守る2つの団体に注目(2016年6月13日、「日吉丸の会」についても)

【参考リンク】

みんなのたから松の川緑道(松の川遊歩道(緑道)の会~下田町自治会サイト)

松の川遊歩道(緑道)の会(下田町自治会サイト)

慶應義塾大学・日吉丸の会のサイト

【2019】日吉のみどりでおもてなし&交流in松の川緑道(東急電鉄~「みどリンク」アクション)

活動レポート~2018年度「みどリンク」アクション認定証授与式【慶應義塾大学・日吉丸の会】(同)


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