<基準地価>コロナ禍で宅地価が下落傾向も、綱島西3丁目と西6丁目は堅調 | 横浜日吉新聞

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2020(令和2)年7月1日時点の港北区内における「基準地価」の一覧。上部18カ所は「住宅地」、下部8カ所が「商業地」、下部1カ所が「工業地」(神奈川県の発表資料より)

このほど神奈川県から公表された2020年7月1日現在「基準地価」では、新型コロナウイルスの影響で横浜市内の宅地価に下落傾向が見られるなか、綱島西3丁目西6丁目の宅地では、港北区内の上昇率で1位と2位を占める堅調ぶりを見せていました。

毎年7月1日時点での住宅地と商業地それぞれの地価を示す「基準地価」は、国が調べた1月1日現在の「公示地価」とともに、土地取引時の目安として活用されています。

今回は春からの新型コロナ禍が影響し、横浜市全体の宅地における上昇率(平均変動率)がマイナス0.4%(前年1.1%)と下落に転じ、港北区内全体で見ても0.9%(前年2.2%)とわずかな上昇にとどまりました。

神奈川県内の住宅地価格や上昇率のランキング(神奈川県の発表資料より)

そうした厳しい状況もあり、神奈川県内の宅地価格ランキングで上位を続ける「日吉本町1丁目32番地」は、価格順で中区山手に次ぐ県内2位を維持したものの、上昇率は2.1%(前年3.6%)にとどまり、1平方メートルあたりの価格は59万円ちょうどとなりました。

また、日吉・綱島・高田エリアの宅地では、「下田町6丁目10番地」の上昇率がマイナス0.7%(前年1.5%)と下落に転じ、「高田西4丁目14番地」は上昇率0%(前年1.5%)で、前年までの上昇が止まっています。

綱島西3丁目の調査対象地付近、奥に見えるのが綱島小学校

一方、注目は早渕川の「三歩野橋」に近い住宅地綱島西3丁目12番地」で、上昇率は2.5%。前年の3.4%は下回ったものの、区内の宅地上昇率ではトップとなり、県内全体でも10位に入る堅調ぶり。1平方メートルあたりの価格は37万2000円でした。

また、同じ綱島西では、日吉本町交番入口交差点や綱島台にも近い「綱島西6丁目1番地」も2.3%(前年3.0%)上昇と堅調で、区内では2番目の上昇率となり、1平方メートルあたりの価格は31万4000円となっています。

【関連記事】

<日吉・綱島・高田の基準地価>日吉本町2や綱島西3、高田西4が前年上回る上昇率(2019年9月25日、前年の「基準地価」記事)

<2020年公示地価>日吉本町1と綱島東4は堅調、新駅期待の綱島東1が上昇(2020年3月20日、今年1月1日現在の「公示地価」)

【参考リンク】

港北区内の地価検索(国土交通省)※検索ボタンを押すと一覧が表示される

令和2年神奈川県地価調査結果について(神奈川県)


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