<2024年5月>港北区の世帯人員は「1.99人」に、駅近くで目立つ単身世帯 | 横浜日吉新聞

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港北区で1世帯あたりの平均人員が2人を切りました

横浜市政策経営局(旧政策局を4月から変更)は今月(2024年)5月1日時点での推計人口を公表し、港北区の世帯人員が初めて1人台の「1.99人」となっています。

区内の人口を世帯数で割った1世帯あたりの世帯人員は、昨年(2023年)3月時点で「2.02人」となっていましたが、翌4月に「2.01人」に減り、10月には「2.0人」に落ち、今月になって2人を割りこむことになりました。

2024年5月1日時点での横浜市18区の人口・世帯数・1世帯あたりの人員など。港北区は1世帯あたりの人員が1人台となった。人口密度も南区や中区に次いで市内3番目の高さ(「横浜市人口ニュース№1173」より)

横浜市全体の世帯人員は、5月1日時点で「2.08人」と2人以上を維持していますが、区別に見ると中区(1.72人)や西区(1.79人)、神奈川区(1.85人)、鶴見区(1.97人)といった市中心部や東京都内に近い区で2人を割っています。

港北区の町ごとに細かく見ると、3月末時点の人口データでは日吉、綱島、菊名、新横浜などの駅に近く賃貸物件が目立つ町で世帯人員が「1人」の単身世帯の割合が6割を超えていました。

1人の割合がもっとも高かったのは、慶應大学日吉キャンパスと矢上キャンパスに近い「日吉3丁目」の68.7%(このうち65歳以上の割合は8.0%)で、続いて菊名駅に近い「錦が丘」が68.3%(同11.1%)に達し、「新横浜3丁目」は66.0%(同5.4%)で、この3カ所がベスト3でした。

日吉3丁目・4丁目の周辺イメージ(資料写真)

日吉は日吉3丁目に加え、キャンパスが位置する「日吉4丁目」(65.1%)や、駅に近い「日吉本町1丁目」(60.9%)と「箕輪町1丁目」(60.2%)で6割を超え、綱島は駅西口の「綱島西1丁目」(60.5%)と「綱島西2丁目」(60.6%)が高い数値。

大倉山は駅に近い「大曽根1丁目」(60.7%)で高く、菊名は錦が丘に加え「菊名7丁目」(64.4%)と「菊名6丁目」(63.1%)も高割合で、妙蓮寺駅が位置する「菊名1丁目」(61.6%)も6割を超過。新横浜はすべての町(1丁目~3丁目)が6割以上でした。

1人暮らし向けの賃貸物件イメージ(PhotoACより)

一方、「綱島上町」(26.7%)や「箕輪町2丁目」(27.5%)、「新吉田東2丁目」(30.1%)、「樽町3丁目」(31.0%)のように大型マンションが目立つ町と、一戸建て住宅の多い「新吉田東4丁目」(31.4%)や「下田町5丁目」(33.0%)、工場と住宅が混在する「新吉田東8丁目」(33.5%)などでは1人で暮らす割合が低くなっています。

町ごとに単身世帯の割合は異なっているものの、港北区全体では世帯人員の減少傾向が止まらない状況です。

【関連記事】

<2023年4月>港北区で初めて18万世帯を突破、世帯平均「2人」割れ近づく(2023年4月12日、1年前の時点では2人以上を保っていた)

<国が推計>四半世紀先も今より人口が増える港北区、ただし約3割が65歳以上(2023年12月26日、今後は高齢単身世帯の増加も予想される)

【参考リンク】

横浜市人口ニュース№1173(令和6年5月1日現在)(横浜市政策経営局、2024年5月9日)

横浜市の区別「令和6(2024)年 世帯人員別世帯数(住民基本台帳による)」(横浜市政策経営局、2024年3月末日のデータ)


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