ジャズシンガー・とがわちずこさん、横浜・高田のシニア向けサロンで18曲披露 | 横浜日吉新聞

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法人サポーター会員による提供記事です】地元・横浜高田地区への「恩返し」を――プロのジャズ・シンガーが、地域のシニア向けサロンで18曲を披露。地域の人々との“絆”を深めています。

横浜高田在住のプロのジャズ・シンガーとがわちずこ(外川千津子)さんは、先月(2024年)4月17日に高田地域ケアプラザ(高田西2)で開かれたシニア向けイベント「高齢者支援『ふくしの和・高田』~生きいきサロン」に招かれ出演。

演奏の合間で来場者を和ませるトークを展開するプロのジャズシンガー・とがわちずこさん(4月17日、高田地域ケアプラザ)

演奏の合間で来場者を和ませるトークを展開するプロのジャズシンガー・とがわちずこさん(4月17日、高田地域ケアプラザ)

昨年(2023年)4月に引き続き1年ぶり2回目となる「ジャズ(JAZZ)コンサート」で、リクエストを受けてのアカペラなども含めた全18曲を披露。とがわさんらしい柔らかな歌声とピアノの演奏で会場を包み込みました。

曲を演奏・披露し紹介するトーク内で、昭和時代に登場した阿川泰子さんがジャズブームを作った日本人の第一人者であったことを説明。

演奏前の楽屋での「譜読み」の際には笑顔も

演奏前の楽屋での「譜読み」の際には笑顔も

阿川さんとほぼ同時代を生きた実力派のジャズ・シンガーとして知られる故・しばたはつみさんに、とがわさんは19歳から弟子入りしたといいます。

「しばたはつみさんの父・ジャズピアニストの柴田泰さんが私の最初の先生でした。東京音楽学院というところで柴田さんに初めてジャズを学び、そのご縁ではつみさんと一緒に全国のディナーショーをまわり、大きなステージについても勉強しました」と、歌手としての成長につながる出会いについて振り返ります。

会場では大きな拍手で出迎えられていた

会場では大きな拍手で出迎えられていた

「その後も、その後にアメリカ・ニューヨークに行ったりして、本場のジャズを勉強して、たくさんの挫折を味わい、そして日本に戻ると時はバブル期で、ちやほやされながら楽しい青春時代があって。それで、まさかな感じで時がながれ。そしてずっと歌っていられるんですね」と、これまでの歩みについてもトークに交えながら語ります。

とがわさんが新横浜2丁目で営むピアノ・ラウンジ「レイトリー(Lately)」や、都筑区にも近い高田西1丁目で営む「カフェ・ド・レイトリー」(Cafe de Lately)の店名「レイトリー」の名前のきっかけとなった、同名の曲を歌うスティービー・ワンダーの楽曲や、リクエストがあったナンバーなどを約1時間にわたり披露。

これまでの来歴や渡米、デビューといったエピソードを交えて全18曲を披露した

これまでの来歴や渡米、デビューといったエピソードを交えて全18曲を披露した

それぞれの楽曲を演奏の間には、“通常より多い”という約60人の来場者が大きな拍手をとがわさんに贈っていました。

特に、2021年に行われた「東京2020オリンピック大会」の開会式で流されたというジョン・レノンの代表曲「イマジン」については、「ちょうどその年にちょうどCDをレコーディングしたこともあり、最初に流れたときに涙があふれたのを覚えています」という、楽曲への想いあふれるエピソードも。

一曲、一曲弾き終える毎に大きな拍手が上がっていた。男性の参加率がいつもより高かったという

一曲、一曲弾き終える毎に大きな拍手が上がっていた。男性の参加率がいつもより高かったという

新型コロナ禍の最中や、今年1月1日に発生した能登半島地震のボランティアの人々が歌っていたという、松田聖子さんの「瑠璃色の地球」や、元はシャンソンの曲でジャズでもスタンダードになったという「枯れ葉」、リクエストに応えての、エルビス・プレスリーの「好きにならずにはいられない(Can’t Help Falling In Love?)」など幅広いジャンルの楽曲を披露します。

リクエストがあった「愛の賛歌」「夢で逢えたら」を日本語でも披露するなど、とがわさんが得意とする英語のみならず、日本語での歌声も楽しめるひとときとなりました。

イベントの開催は大成功

イベントの開催は大成功

高田と新横浜で2つの店舗を経営しながら、コンサートなどの演奏活動も行うとがわさん。

多忙な日々の中でも、まだ50代のとがわさんが、65歳以上の人々に向けたコンサートに出演する理由として、「昨年亡くなった母が、高田の皆様に大変お世話になったので」と、想い出深い高田での日々を振り返り、“恩返し”をすべく、今回の2度目の出演依頼に応じたことを明かします。

隣接する川崎市内でのシニア施設を定期的に訪問しての演奏活動も行うほか、昨年9月には、鳥山町の障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」でのステージにもゲストで出演しています。

「これからも高田や新横浜、港北区周辺の皆さんとともに音楽の感動を共有していくことができれば」と語るとがわちずこさん

「これからも高田や新横浜、港北区周辺の皆さんとともに音楽の感動を共有していくことができれば」と語るとがわちずこさん

新横浜で経営するピアノ・ラウンジ「レイトリー」ではピアノでの演奏も披露。高田西の「カフェ・ド・レイトリー」でも、「今後、弾き語りといった企画を行っていくことができれば」との想いをとがわさんは抱いていると語ります。

両店で地域に根差し後進の育成も行うとがわさんの、高田や新横浜周辺で「ジャズの弾き語りをより多くの人々に楽しんでもらいたい」との想いあふれる日々の生き方、その活動にも、多く地域内外の人々からの熱き視線が注がれることになりそうです。

)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です

)記事の掲載内容については、直接、「株式会社レイトリー」(カフェ・ピアノラウンジ)にお問い合わせください

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【参考リンク】

ピアノラウンジ レイトリー公式サイト(株式会社レイトリー)※土日祝は原則休み、海外アーティストや他アーティストで営業する場合もあり

ピアノラウンジ「レイトリー」プロモーションPV(同)※YouTube動画で同店を紹介

カフェ・ド・レイトリー(Cafe de Lately)のインスタグラム(同)※水曜休み

最新情報~生きいきサロン(「助け合いのまち よこはま・たかた」高田サイト=高田地区社会福祉協議会・高田町連合町内会)※高田地区在住者に向け開催

法人サポーター会員:株式会社レイトリー提供)


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