日吉台・樽町中吹奏楽部の演奏会は3月29日(金)、“3年間の想い”ステージに | 横浜日吉新聞

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“3年間”の想いをステージに――「コロナ禍」最中に入学した卒業生も交えた最後の演奏会が行われます。

横浜市立日吉台中学校(続橋正寿校長、日吉本町4)と樽町中学校(八木範夫校長、樽町4)の吹奏楽部は、(2024年)3月29日(金)、「コロナ禍」の制限がない状況での定期演奏会をそれぞれ開催します。

昨年(2023年)は「コロナ禍」を乗り越えてきた3年生を中心に、予選会を経て5年ぶりに神奈川県吹奏楽コンクールに出場することができた(写真は過去開催時)

昨年(2023年)は「コロナ禍」を乗り越えてきた3年生を中心に、予選会を経て5年ぶりに神奈川県吹奏楽コンクールに出場することができた(写真は過去開催時)

日吉台中学校吹奏楽部「第35回定期演奏会」の案内ポスター。学区内の5つの小学校(日吉台小、日吉南小、北綱島小、箕輪小、矢上小)でも掲出されているとのこと(同部提供)

日吉台中学校吹奏楽部「第35回定期演奏会」の案内ポスター。学区内の5つの小学校(日吉台小、日吉南小、北綱島小、箕輪小、矢上小)でも掲出されているとのこと(同部提供)

日吉台中学校は、13時30分から15時30分まで(開場13時、終演時刻は予定)港北公会堂(大豆戸町)で「第35回定期演奏会」を開催。

2020年は「コロナ禍」により開催中止、2021年以降は実施できたものの、「特に2021年の開催時には、席の間隔を空け、来場者の人数を制限しての実施となっていました」と顧問川上諒(まこと)教諭

チケットがない場合は事前に日吉台中学校へ電話で連絡をすることが必要(写真は過去開催時)

チケットがない場合は事前に日吉台中学校へ電話で連絡をすることが必要(写真は過去開催時)

今回は、「電話(045-561-2183)で事前にお問い合わせいただければ入場の対応をいたします。当日までにチケットが手渡せなかったお客様に関しては、受付にて入場の対応をさせていただきます」と、地域からの演奏会の参加希望にも対応するとしています。

部員数は1年生25人、2年生21人、そして卒業式を終えた24人の3年生と港北区内でも最大規模の人数編成となっています。

卒業生にとっては「最後の」晴れのステージに(同)

卒業生にとっては「最後の」晴れのステージに(同)

第1部(前半)「クラシックステージ」となっており、まずは酒井格(いたる)の「メルヘン」、牧野圭吾の「行進曲『煌(きら)めきの朝』、大栗裕の「吹奏楽のための神話~天の岩屋戸の物語による」、鈴木英史の「大いなる約束の大地~チンギス・ハーン」を披露する予定です。

第2部(後半)は、「ポップスステージ」として、平島俊明さんの演出・プロデュースによる「ドリーミング・フォーエバー幸せの魔法」で、クライマックスまでのステージを彩る予定とのこと。

港北区内でも最大規模の人数編成での迫力ある音楽が港北公会堂に響きわたる(同)

港北区内でも最大規模の人数編成での迫力ある音楽が港北公会堂に響きわたる(同)

近年でも、2022年には「神奈川県アンサンブルコンテスト」の木管8重奏で銀賞、昨年(2023年)「神奈川県吹奏楽コンクール中学校A部門」では銀賞を受賞したという同部。

「コロナ禍で演奏機会が多く失われてしまいましたが、また皆様の前で演奏するチャンスを多くいただければと思っています」と、『明響志吹』という言葉をスローガンに、保護者や地域の多くの人々に「楽しんでいただける音楽づくり」を心掛けているといいます。

一人ひとりにとって「心に残る」演奏会になることが望まれる(同)

一人ひとりにとって「心に残る」演奏会になることが望まれる(同)

昨年10月に開催された「箕輪商工フェア」(箕輪小学校=箕輪町2)では「コロナ禍」前以来の地域での演奏披露となっただけに、「様々なお客様に楽しんでいただきたい」(川上教諭)と語る演奏会の地域からの盛り上げにも期待したいところです。

樽町中は桜木町「県立音楽堂」で

一方、樽町中学校は、昨年度(2023年3月)に定期演奏会を再開したばかり。

今年の「第49回定期演奏会」は、桜木町駅から徒歩約10分、みなとみらい駅からは約20分の「神奈川県立音楽堂」(西区紅葉ケ丘)で、17時15分から19時15分まで(開場16時30分、終演時刻は予定)開催します。

地域で配布・掲示されている案内チラシ。地域の人々も参加し組織する「学校運営協議会」の協力もあり、地域の掲示板に掲出。学区の3つの小学校(大曽根小、師岡小、綱島東小)にもポスターを送ったという(写真はたるまちLINE掲示板より)

地域で配布・掲示されている案内チラシ。地域の人々も参加し組織する「学校運営協議会」の協力もあり、地域の掲示板に掲出。学区の3つの小学校(大曽根小、師岡小、綱島東小)にもポスターを送ったという(写真はたるまちLINE掲示板より)

当日の参加には、地域で配布している案内チラシ(B5サイズ)受付で提示することが必要ですが、持参がない場合は、受付で名前と連絡先を記入する場合があるとのこと。

部員数は1年生19人、2年生6人、3年生が23人と、人数が最多の3年生の活躍にも注目が集まる編成となりそうです。

地域での演奏も復活しつつあるといい、「昨年度から地域行事への参加が復活しました。今年度は、学校行事の「文化祭」で、全校生徒の前で初めて演奏しました。昨年度はリモート開催だったので、みなとみらいホール(西区みなとみらい)のステージで演奏できたことは部員にとっていい思い出となっています」と、顧問根岸実由教諭

コンクールでの演奏の様子(カメラワーク・樽町中学校吹奏楽部提供)

吹奏楽コンクールでの演奏の様子(カメラワーク・樽町中学校吹奏楽部提供)

1年間の総まとめの演奏会、そして3年生の“卒業公演”の位置付けとなる今回の演奏会では、木村弓・久石譲の「『ハウルの動く城』より・世界の約束~人生のメリーゴーランド」、ルイ・プリマの「シング・シング・シング」、ヴァン・マッコイの「アフリカン・シンフォニー」、ジャコモ・プッチーニの「歌劇『トスカ』ハイライト」など、全13曲を演奏する予定です。

今年度のスローガンには、『Brillante~唯一無二の樽吹Sound』とのテーマを掲げて取り組んできたといい、「感謝の気持ちと音楽を楽しむ心を忘れずに」といつも後輩たちに話していたという3年生にとって、最後のステージになるとのこと。

昨年(2023年)には「トレッ祭」でも演奏披露。地域での想い出を作ることもできた(樽町中学校吹奏楽部提供)

昨年(2023年)には「トレッ祭」でも演奏披露。地域での想い出を作ることもできた(樽町中学校吹奏楽部提供)

音作りを中心に取り組んできた学年なので、最後のステージをサウンドにこだわりながらお届けできたらと思います」と根岸教諭。特に入部を希望する小学生の来場を楽しみにしているといいます。

音楽好きな子どもたちが集まるので、中学3年間だけでなく、音楽を“一生の趣味”として親しめるよう、楽譜の読み方やリズムの打ち方から丁寧に指導することを心がけています」と、“できるだけたくさんの曲”を通じて学ぶことができるようにと練習も工夫しているとのこと。

仲間と共に音楽の感動を味わい、人として成長してほしいと願い活動している」という、同部ならではの想いがステージいっぱいに広がるシーンを期待できそうです。

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【参考リンク】

横浜市立日吉台中学校のサイト

横浜市立樽町中学校のサイト


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