横浜市の公式サイトが再びリニューアル。最新のデザイン採用で、スマートフォン(スマホ)での利便性が大幅に向上することになりそうです。
きょう(2024年)3月27日(水)14時、横浜市政策局広報課は市の公式サイトをリニューアル公開することを発表。17時から新しいサイトに切り替わっています。
横浜市では、日本でインターネットがほとんど普及していなかった1995(平成7)年の時点で、すでに公式サイトを公開。
情報公開を積極的に進めてきたこともあり、総ページ数が14万ページという膨大な量に達したことなどから、2014(平成26)年度から2カ年かけて行う予定のリニューアルが作業が大幅に遅延。
そのため、当初、事業を請け負ったサイト開発事業者が横浜市に損害賠償を行う事態に発展。
最終的に17万ページに達したサイトが完全にリニューアルを完了したという2020年3月までに6億4000万円も費やしたといいます。
昨年(2023年)1月から12月まで1カ月平均で約1400万PV(ページビュー=ページが閲覧された回数)あったという横浜市のサイト。
今回はシステムの入れ替えがなく、デザイン面を中心としたリニューアルとなっていることから、「費用も約4300万円で行うことができました」と、同課の小林茂利担当課長。
2022年度から今回のリニューアルに向けての検討を開始し、今年度(2023年度)は4人のプロジェクトメンバーにより、当該事業を無事に終えることができたと説明します。
特に、スマホからのアクセス数が6割と、4割のアクセス数だというパソコンの約1.5倍となっていることを考慮し、“モバイルファーストなデザイン”にこだわっているとのこと。
「タップやスクロールを意識したUI(ユーザーインターフェース)ボタン表示でタップしやすくしました」と、“パネル”をタッチするかの操作性の向上にこだわったデザインを採用したと語ります。
さらに、「上位階層ページに文字だけでなく画像を入れるなど表示画像を増やし、スクロールで見やすい画面、いつでも検索にアクセスしやすい構成を導入」したとしています。
また、デザイン面での刷新にもチャレンジしており、横浜市のロゴデザインに青色のグラデーションを採用しています。
「2009(平成21)年の開港150周年を記念し誕生したロゴマーク(横浜の未来像のシンボル)『オープン横浜(OPEN YOKOHAMA)』に使用されている3つの青色を意識したものとなっています」と説明します。
さらに、関連の情報をより探しやすくするためと、従来の『暮らし・総合』を「防災・救急」、「くらし・手続き」、「子育て・教育」、「健康・医療・福祉」の4項目に分割し、トップページから探しやすくしたとのこと。
「この改善は、各区のサイトでも同様に実施しています。区とのやりとりも経て各区のページもリニューアルしていますので、ぜひご覧いただければ」と、小林担当課長は、新たなサイトへの日々の訪問・閲覧を呼び掛けています。
なお、「来年度(2024年度)に向けて、サイトについての不具合などもあれば調整し、継続しての対応を行っていきたい」とのことです。
(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です
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【参考リンク】
・横浜市公式サイト ※3月27日(水)17時リニューアル更新
・横浜市港北区サイト(同)