綱島の街を彩る風物詩「桜まつり」が4年ぶりに復活、以前にも増して「(運営メンバーが)やる気に満ちている」と佐藤会長は語ります。
来月(2023年)3月25日(土)9時30分から14時まで(雨天時は翌26(日)に順延)行われることが決定した「綱島公園桜まつり」(綱島地区連合自治会、綱島商店街連合会などによる実行委員会主催)。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、30回目、また30年の記念開催となるはずだった2020年のイベントは、ポスターなども準備していたものの、急きょ中止に。
「大倉山観梅会」(2月25・26日予定)や「小机城址まつり」(4月23日予定)などとともに「港北区三大祭り」とも言われる「綱島公園桜まつり」が“30回目”として開催されることを、綱島地区連合自治会会長で同まつり実行委員会の佐藤誠三会長は心から喜びます。
今回は、新型コロナ対策のため、アルコールの提供はなくなり、終了時間を1時間繰り上げ14時(予定)に。20組以上あったステージ出演も、今回は約15組と減少。ラストに実施していた「お楽しみ抽選会」を実施しないといった対応にならざるを得ないとしています。
それでも、「昨年(2022年)12月から、話し合いや議論を重ね、準備を進めてきました。皆、やる気は充分です」と、これまでの“宴会”的な要素は無くさざるを得ない状況であるものの、その分目立つという「キッズ」が中心となったステージなど、子育て世代やファミリー層の参加などにより、“新しい風”が吹くことについても期待していると語ります。
「今年は青少年指導員の皆さんと輪ゴムの射的コーナーを運営します」と語るのは、綱島地区スポーツ推進委員連絡協議会の小泉誠会長。
会場のテント設営・撤去がメインで活動をおこなっているといいますが、「抽選会後の景品引き換えが大きな役割だったのですが、今回は無く、ビールも飲めない桜まつりとなってしまいました」と、コロナ対策の厳しさについて言及します。
小泉会長は、「今回は抽選会もないので、設営が終わったら各町会の手伝いと射的コーナーに従事します」と、“規模縮小”での開催になることを嘆きながらも、久しぶりの「桜まつり」の復活に向け、“縁の下の力持ち”としての活動準備を着実に進めているようでした。
綱島商店街による公式サイト「綱島もるねっと」で情報が公開された日から間もないきのう2月20日(火)には、綱島駅至近の掲示板にも4年ぶりの開催を告げるポスターがすでに掲示されており、、通りかかる人々にもその再開を告知。
特に、今回は「相鉄・東急新横浜線」が3月18日(土)に開業して後、わずか1週間後での開催となることから、開業に伴う祝賀ムードに包まれることも予想されます。
また、30回目の「桜まつり」が開催される感動を、綱島公園で“4年ぶり”に分かち合う地域住民の期待感は大変大きなものとなっています。
そういった状況を踏まえた混雑対策や、安心・安全にイベントを実施するための会場設営、万が一「いざ」という事態が発生した場合の連絡・避難誘導体制の強化など、多面的な予測やシミュレーションに基づく当日までの準備が必要となりそうです。
【当日の様子】

「やけっぱちで開催することにしました」とあいさつする佐藤大会会長。新綱島駅に建設中の29階建てビルを振り返り眺めてもらい「3月18日に新綱島駅が開業しました。これから本当に楽しみな綱島の街になっていく。皆様のご協力で発展させたい」と語っていました

川島武俊港北区連合町内会長は「この3年間、だいぶ連合町内会も会長が変わってきた。世代が交代していくという感じ。コロナ禍が明けてイベントが重なることで来られない会長もいる。ご容赦ください」と語っていました

この3月13日付で着任したばかりの加藤秋人(あきひと)港北警察署長は「かつて綱島のグランドで大学ラグビー部時代を過ごし、久しぶりに戻ってきました」と語り綱島を懐かしむとともに、特殊詐欺の現状を語り“犯人と語らない”ための電話の設置などを呼び掛けていました

吉田崇港北消防署長は「美しい桜、綱島地区の皆さんの心意気」について言及した後、電気機器やバッテリーの火災に気を付けてもらいたいと語り、「(出店している)港北消防団も団員を大募集中です」と防火・防災や地域貢献に関心がある方々のブースへの立ち寄りを呼び掛けていました
【関連記事】
・【2019年の記事】<来年は30回記念>綱島公園「桜まつり」はなぜ生まれたか、2019年開催は3/30(土)に(2019年3月26日)※「綱島公園桜まつり」が生まれたエピソードなど
・【2022年の記事】日吉・綱島・高田周辺で2022年の「桜」が見ごろを迎える(3月27日時点)(2022年3月28日)
・<開港資料館>綱島温泉を発見したのは誰か、戦前までを振り返る研究を発表(2018年3月19日)※東急(東京横浜電鉄)が綱島の桃や「温泉とお花見 五十銭で一日遊べる」といったフレーズで桜もPRしていた歴史も
・<昔の綱島を語る>温泉街の衰退や水害、再開発と区役所誘致の思い出も(2023年2月22日)※佐藤会長、中森伸明綱島商店街会長(同まつり実行委員長)らが、綱島の昔や「地域まちづくり」について回顧している
【参考リンク】
・3/25(土)綱島公園「桜まつり」開催します!(綱島もるねっと)※イベントの詳細についてなど