気象庁によると、桜の開花がきのう(2018年3月)19日に確認された横浜市。ソメイヨシノの満開も日々近づきます。平成とともにその歩みを続けてきた恒例の「綱島公園桜まつり」の今年の開催は、今月末(3月)31日(土)9時30分から15時まで(雨天時は翌4月1日(日)に順延)を予定しています。
1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災時以外は、平成元年(1989年)にスタートして以来毎年開催してきたこの「桜まつり」を立ち上げるきっかけとなった創設者が、今年もこのまつりの開催を支えています。
綱島西口商店街(綱島西1)やイトーヨーカドー綱島店(綱島西2)で、宝石やメガネ、時計を扱う老舗店「中森」(有限会社中森)を営むかたわら、綱島商店街連合会会長や綱島商店街協同組合理事長を務める中森伸明(のぶあき)さんがその人。
商店街の両組織のみならず、綱島地区の連合自治会や社会福祉協議会の4者で運営している同イベントの実行委員長として活躍する中森さんは、昨年7月に亡くなった前綱島地区連合自治会会長の大谷宗弘さん(同まつりの会長)とともに、このイベントを立ち上げたといいます。
「せっかく、綱島公園に桜が咲いているのだから」と思いついたといい、平成とともにこのイベントを、大谷さんや、開催理念に共感してきた綱島の街の人々と作り上げてきたとのこと。
大谷さんに代わり、新たな綱島の歴史を作る役目を担う綱島連合自治会会長(同まつり新会長)に就任した佐藤誠三さんとともに、今年の桜まつりの開催を迎えるにあたり、「毎年、ステージなどの催しは、前年とは違う趣向が凝らされているんです。佐藤さんが初めて大役を担う今年の桜まつりには、多く皆さんにお出かけいただきたい」と、大谷さんを偲び、また綱島エリアの新しい交流の形をここに創っていきたいという決意を語ります。
「桜まつりを開催しても、時計やメガネが特別に売れるわけではないんだけどね」とはにかむ中森さん。開催日は、とりわけ飲み物や焼き鳥、お弁当など、飲食物を扱うお店からは波及効果もあり好評を博しているといい、「もし開催日に来られなくても、“綱島公園という桜の名所がある”と、皆さんに知っていただけたら」と、街そのものの賑わいを願い、イベントを行う意義を感じているとのこと。
イベント当日は、中森さんら地元商店街のメンバーによる、手作りの模擬店が多数出店するほか、中央ステージでは、和太鼓や琴演奏、ダンス、新舞踊などの演技も披露。広場では、綱島囃子連のお囃子や、フリーマーケット、花苗等の販売なども行われる予定です。
綱島東4丁目の「綱島SST(Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン)」の開業や、相鉄・東急直通線による新綱島駅(綱島東1)建設により、劇的に変わりゆく綱島の街。
亡き大谷さんの「志」を継ぎながら、更なる未来に向けての新たな挑戦の海へと船を漕ぎ出す中森さんと佐藤さんとの強力なタッグによる、綱島の更なる盛り上がりを期待したい今年の春の一日となりそうです。
【2018年3月31日追記】
【関連記事】
・2017年の「綱島公園桜まつり」、雨天予報のため4月2日(日)に順延(2017年3月20日)※2017年は順延での開催となった
【参考リンク】
・3/31(土)綱島公園「桜まつり」開催します!(綱島もるねっと)
・綱島桜まつり(港北区地域振興課)