通勤・通学時に少しだけ気にかけてみたいところです。最近、東急東横線や目黒線に新しい電車が投入されており、東急電鉄だけでなく、東京メトロ副都心線や西武鉄道も含め、2021年10月時点で3種類の新型車両が運行。来年(2022年)10月以降に予定される「東急新横浜線(相鉄・東急直通線)」の開業後は相鉄線の車両も交え、より賑やかになりそうです。
今年から東横線でまれに見るようになったのが東京メトロの「有楽町線・副都心線」用新型車両として今年2月に登場したばかりの「17000(1万7000)系」で、今年春ごろから副都心線を通じて東横線にも乗り入れてくることがあります。
現在、副都心線から乗り入れている東京メトロの「7000系」と呼ばれる製造から30年以上経過した旧型車両を置き換えるために投入されたもので、茶色のラインは旧型と同じですが、丸みを帯びたデザインが特徴的。ただ、本格手に導入されるのは来年以降の予定です。
もう一つ、東横線でめずらしいのが鮮やかなブルーとグリーンが印象的な西武鉄道の「40000系(4万系)」と呼ばれる新型車両。2017(平成29)年から横浜と秩父方面を結ぶ観光列車の「S-TRAIN(エストレイン)」に使われている車両ですが、2人掛け座席(クロスシート)やトイレ設備といった“観光仕様”ではなく、窓に背を向けて座る形のロングシートに変えた「通勤用」も投入され始めています。
この新型車両は、主に西武鉄道内で運行されていますが、1日に何度かは副都心線を経由して東横線へも乗り入れており、東横線内の急行や特急として乗車する機会があるかもしれません。
一方、目黒線では、東急電鉄が「新横浜線(相鉄・東急直通線)」の乗り入れ用として2019年11月に導入された新型車両「3020系」が運行中です。
現在は6両で運転されていますが、新横浜線の開業時には2両増やして8両編成とする予定で、今は暫定的な形で目黒線を走っています。そのため、見かける機会は多くありませんが、来年10月以降に新横浜線が開業した後は目黒線を代表する車両となりそうです。
このほか、目黒線では都営地下鉄三田線でも新型車両「6500型」の導入を決定。新横浜線の開業後は東急と相互乗り入れを行う相鉄では、東横線と目黒線への乗り入れ用として「20000系(2万系)」と「21000系(2万1000系)」と呼ばれる新型車両がすでに完成しており、相鉄線内で活躍しています。
新横浜線の開業を控えた来年は、東横線や目黒線を走る車両の変化にも注目したいところです。
【関連記事】
・東横線を走る東京メトロの“旧型電車”置き換え、2023年3月までに車両も変化(2019年11月18日)
・目黒線と相互直通の「三田線」に8両編成の新型車両、運転は2022年度(2020年11月2日)
【参考リンク】
・有楽町線・副都心線新型車両17000系いよいよデビュー(東京メトロ、2021年2月21日、東横線にも乗り入れ)
・西武40000系の紹介ページ(西武鉄道)
・3020系など東急の車両紹介ページ(東急電鉄)