東急目黒線と相互直通運転を行っている都営三田線で、東京都交通局が8両編成の新型車両「6500型」を導入する方針を明らかにしました。今月(2020年)11月中に1編成を搬入するものの、現在はホームなどが8両編成に対応していないため、営業運転は2022年度からになるといいます。
三田線の新型車両は、「人に優しい車両」というコンセプトのもと、全ての車両にフリースペースを設置したり、乗降口脇のスペースを広くしたり、吊手や手すりの数を増やすなど、ユニバーサルデザインの考え方を深化させているのが特徴。
また、座席の幅を拡大し、見通しの良い仕切りを採用。防犯面から全車両に防犯カメラも設置されます。加えて、無料のWi-Fiサービスも導入するとのこと。現在使われている三田線の車両と比べ、前面がくぼみのない平面的なデザインとなっている点も印象的です。
三田線の各駅では、今月11月から8両編成に対応するためのホームドア工事を順次行う計画。
8両化した新型車両を13編成を導入することで、1編成あたりの定員は約3割増えて1100人ほどに増え、輸送力が強化されることになります。
今回の新型車両の導入が予定されている2022年度は、10月から翌年3月までの年度下期に「相鉄・東急直通線」(東急新横浜線・相鉄新横浜線)の開業が予定されており、東京都交通局は、三田線の車両を東急新横浜線(日吉~新横浜間)へ乗り入れに向けて調整することをこれまでに表明しています。
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【参考リンク】
・都営三田線 8両編成の新型車両「6500形」を導入します(東京都交通局、2020年10月29日)