東京メトロ「日比谷線」の利用者にメリットをもたらす動きが加速しています。今月(2017年3月)25日から29年ぶりとなる新型車両が導入されたことに加え、来月1日から都営浅草線の人形町駅との間で駅構内の通過サービスが始まるほか、4月から始まる2017年度中には新たに2駅で近隣駅が「乗換駅」に指定される予定です。
日比谷線では、現在走っている1988年から製造された車両は、2020年度までにすべて新型の13000系に置き換えられる予定です。現在は「3扉」と「5扉」の車両が混在しているため、中目黒駅などでは乗車口が分かりづらくなっていましたが、今後は新型車の「4扉」に統一。相互乗り入れを行っている東武鉄道も日比谷線に乗り入れ用の新型車両を導入する方針です。
4月1日からは改札外に日比谷線と浅草線で乗り換え通路のない人形町駅で、両駅の6つの出入口のすべてから乗降が可能となる「のりかえ専用改札口」が設けられます。
また、2017年度中には近い位置にありながら別の駅として扱われている「日比谷線・人形町駅」と「半蔵門線・水天宮駅」、「日比谷線・築地駅」と「有楽町線・新富駅」が新たに「乗換駅」として指定され、両駅間で乗り継いでも、定期券や乗車券は直通で計算されることになります。
2013年3月以降は東急東横線の日吉や菊名への直通運転がなくなってしまい、中目黒駅での乗り換えの手間が生じることになった日比谷線ですが、利便性や快適さを向上させる動きは続けられています。
【参考リンク】
・日比谷線新型車両13000系、2017年3月15日(土)から本格運行開始します(PDF、2017年3月15日、東京メトロ)
・日比谷線と浅草線の人形町駅間で改札通過サービス開始(PDF)
・東京メトロ「2017年度事業計画 主な項目」(PDF、13ページ目参照)