本来予定していた春から、時はめぐり季節は秋へ。ようやく開催された記念式典で、学校創立の喜びを分かち合いました。
横浜市立箕輪小学校(箕輪町2)は、今年(2020年)4月1日に開校したことを祝す「開校記念式典」を、先週11月27日(金)午前に開催。
新型コロナウイルス感染症対策のため、全児童を代表しての64人の6年生のほか、約20人の教職員、地域から招かれた24人の来賓が同校のアリーナ(体育館)で式典に参列、500名超の1年生から5年生とその担任らは、それぞれの教室で、映像配信による生ライブ中継を見ながらの参加となりました。
同校では、本来は開校月の4月中旬頃の式典の開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大による臨時休校期間や、その影響などにより開催を延期。
当初予定より7カ月以上も遅れての、ようやくの開催が行われたことに、参列者からの安堵と、より一層の感慨深げな表情が浮かんでいるかのようでした。
「待ちに待った」地域の歴史の一頁を刻む「開校記念式典」当日の模様を、以下に写真でレポートします。

開校準備段階から箕輪小学校の設立に尽力してきた井上校長がまずはあいさつ。地域からの協力に対する感謝を「何度も折れそうな気持ちを奮い立たせてることができた」と表現。最初の卒業生となる6年生、また生配信で参加している1~5年生への激励の言葉も述べていた

日吉地区連合町内会の小島清会長が、地元・箕輪町に開校した同校の歩みをしみじみと振り返り、子どもたちに「学校生活にも慣れ、新しい歴史の一頁を作っていることと思います」と呼び掛け。地域も学校をしっかりと支えて行きたいとの決意を述べていた

綱島地区連合自治会の佐藤誠三会長も、開校準備委員会からの歴史を「懐かしい」と感慨深げにたどりながら、学校至近に新しく敷設された横断歩道についても触れながら「交通事故に児童が巻き込まれないようにこれからも協力していきたい」との想いを熱く語っていた

「開校準備が始まった頃は、日吉台中学校の副校長でした」と開校までの歩みを振り返る日吉台小学校の玉置恭美校長は、日吉台小学校の147年の歴史にも触れながら、下田小、日吉南小、矢上小、駒林小、そして綱島東小が「きょうだい」のようになり、学校同士の交流がより深まるようにとの願いを語った

保護者や教職員の新しい形での学校運営参加の理念から名付けられ組織された「箕輪小学校PTC」(CはClubの略)の塚田真代表は、「始まりは休校でしたね」と子どもたちを労い、海外からも児童が集まったことにも触れ、変化に挑戦し、人との出会いやつながりを大切にしながら1つでも多くの思い出を作ってもらいたいと優しい口調で語っていた

田名部副校長が開式の言葉、閉式の言葉であいさつ。「開校したばかりで、何もかもが十分でない不便な校舎で頑張ってくれた教職員には感謝したい」と、子どもたちの笑顔が増えてきている実感も得られ、より絆が深まればとの言葉を式後に語っていた
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【参考リンク】
・【みのわ日記】11月27日 開校記念式典~11月27日(金)箕輪小学校開校記念式典が執り行われました。(横浜市立箕輪小学校公式サイト)