「鶴見川や流域の自然や環境を守りたい」――流域の企業や団体、自治体関係者や子どもたちが、日々の取り組みや成果を共有する貴重な機会となりました。
今月(2024年)2月17日(土)午前、「鶴見川流域水協議会」(水協議会、事務局:国交省京浜河川事務所)は、横浜市歴史博物館(都筑区中川中央1)の講堂で、「夢交流会・鶴見川流域水循環系健全化貢献者表彰」を開催しました。
鶴見川流域で国土交通省関東地方整備局、東京都、神奈川県、横浜市、川崎市、町田市、稲城市から組織されている同協議会は、2004(平成16)年8月に「鶴見川流域水マスタープラン(水マス)」を策定。
この水マスタープランに沿って、20年近くにわたってさまざまな治水を進めています。
2010(平成22)年度からは、「水マス推進サポーター制度」を開始。
水マスタープランの推進に協力する企業や団体を「水マス推進サポーター」として登録、研修会や交流会などを行うことでのさらなる普及活動を行っています。
今回行われた「夢交流会・貢献者表彰」は、新型コロナ禍の影響で、2021年の開催は中止に。
2022年はリモート(オンライン)で「貢献者表彰」を実施し、「夢交流会」の代わりに「流域治水WEBシンポジウム」として一般からの参加者を募集するスタイルでのイベントを開催。
昨年(2023年)は同博物館内講堂で、3年ぶりとなるリアルでの復活を遂げていました。
まず会の前半では、今回の2023年度に鶴見川流域の学習を進めた町田市立小山田小学校(町田市上小山田町)、横浜市立つつじが丘小学校(青葉区つつじが丘)、市立北綱島小学校(綱島西5)、川崎市立下作延小学校(高津区下作延5)の4つの小学校による動画やスライドで活動の成果を紹介しました。
各学校の発表の後には、各自治体関係者や担当教諭、また実際に活動を行った児童らが、リアルまたはオンラインでの取り組みについてコメントを行い、大きな拍手が会場にあがっていました。
今回で第7回となる「貢献者表彰」では、横浜市立新吉田小学校(新吉田東6)、町田市立小山田小学校のほか、東急線の沿線情報を放映するケーブルテレビ「イッツコム」を運営するイッツ・コミュニケーションズ株式会社(東京都世田谷区)、株式会社アルプス物流(港北区新羽町)、田中貴金属グループ(TANAKAホールディングス)(東京都千代田区)の5つの企業・団体(学校)が表彰状を受領。
受賞者一人ひとりが、活動をスタートさせたきっかけや、これまでの歩みを振り返り、これからの活動への新たな決意についても語るなど、流域治水を通じた「社会貢献」の必要性や大切さを共有するかの時間を過ごしていました。
また来年度(2024年度)も、「水マスサポーター」や学校、地域での1年間の活動成果がさらに大きく広がり、流域での安心・安全な暮らしに向けた“挑戦”として、新たな未来につながっていくことに期待したいところです。
(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です
【関連記事】
・国全体で進む「流域治水」、先進的な鶴見川の未来を語るシンポジウム(2022年2月7日)
【参考リンク】
・鶴見川流域水マスタープラン~鶴見川流域水循環系健全化貢献者表彰(国土交通省 関東地方整備局京浜河川事務所)