高校に続き「大学」も慶應義塾が“日本一”の夢を達成、その喜びを爆発させました。
今月（2023年）11月15日から行われてきた「第54回明治神宮野球大会」の大学の部に出場していた慶應義塾大学硬式野球部（堀井哲也監督）は、きのう（2023年）11月20日に行われた決勝戦で、2対0で青山学院大学（東都大学野球連盟）に勝利。
明治神宮大会としては4年ぶり5回目の優勝。2021年の大学選手権大会を含めると約2年半ぶりの「日本一」に輝きました。
明治神宮大会での優勝が決まった瞬間、歓喜の渦に包まれた（11月20日、読者提供）
球場の中央に駆け寄る選手たち（同）
苦しい戦いの上勝ち取った優勝の喜びを爆発させていた（11月20日）
2回戦からの出場となった同野球部は、11月18日に行われた中国・四国3連盟代表の環太平洋大学に7対0（7回コールド）で快勝。
続く翌19日には、関東5連盟第2代表の日本体育大学と対戦、先月10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから3位指名を受けた主将・廣瀬隆太選手（商学部）の逆転3ラン本塁打など、2本塁打の活躍で5対1で逆転勝利をおさめていました。
準決勝の日本体育大戦では6回裏に廣瀬選手が劇的かつ豪快な逆転3ラン本塁打を放った（11月19日）
きのう20日に行われた決勝戦では、エースで2年生の外丸東眞（そとまるあづま）投手が4回までノーヒット。
5回から8回までは毎回ヒットを許すも、固い守備で失点を許さず、8回に慶應が押し出しの四球と廣瀬選手の犠牲フライで2点を挙げ、最終回となる9回は、外丸投手が3者を空振り三振に抑える圧倒的な強さを見せての白星となりました。
環太平洋大学戦（2回戦）に続き強豪・青山学院を「完封」で抑えた外丸投手（11月20日）
東都大学野球（春夏）と6月の全日本大学野球選手権大会を制し「4冠」を賭けていた強豪・青山学院大学は、常廣羽也斗投手（広島東洋カープ1位）や下村海翔投手（阪神タイガース1位）、中島大輔選手（東北楽天イーグルス6位）の3人のプロ野球「ドラフト会議」指名選手たちを擁するという強豪校。
青山キャンパス（東京都渋谷区）から至近の球場ということもあり、平日にもかかわらず両大学を応援する約7000人が来場。
慶應側は応援指導部やチアリーディングが中心となった一体感ある応援を展開し、優勝が決まった瞬間は割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こっていました。
堀井監督もマウンドに出向くなど選手たちを「熱く」激励していた（11月19日）
夏の甲子園を制した慶應義塾高校とともに「日本一」の栄冠に輝いたこと、特に4年生にとっては最後の大会となる集大成の一戦で強豪校から勝利し“有終の美”を飾れたことは、多くの選手が住まい通う日吉周辺の街にとっての大きなニュースになったといえそうです。
表彰式で「達成感」に満ちた笑顔を見せる選手たち（11月20日）
慶應義塾大学（慶應野球部）の対戦結果
「明治神宮野球大会」大学の部の対戦結果（公益財団法人日本学生野球協会サイト）
（※）下記リンクはいずれも「スポーツナビ・バーチャル高校野球」のページ
▼ 11月18日（土）2回戦
- 〇慶應義塾大学 vs 環太平洋大学 （試合結果）
▼ 11月19日（日）準決勝
- 〇慶應義塾大学 vs 日本体育大学 （試合結果）
▼ 11月20日（月）決勝
- 〇慶應義塾大学 vs 青山学院大学 （試合結果）※慶應義塾大学が4年ぶり5回目の優勝
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【参考リンク】
・第54回明治神宮野球大会 優勝（同）
