日吉駅などが影響? 港北区の小学生調査で「ツバメの巣」は高い目撃率に | 横浜日吉新聞

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日吉駅などの駅構内でよく見かけることも影響しているのでしょうか。

横浜市内の159小学校に通う1万552人の児童が協力した2022年の「こども『いきいき』生き物調査」で今月(2023年)1月17日に結果が公表され、港北区では「ツバメの巣」の目撃情報市内2番目の高さとなっていました。

このほど公表された2022年「こども『いきいき』生き物調査」の結果報告書(横浜市環境科学研究所のページより)

この調査は市内小学校の5年生を中心に調査票を配布し、過去1年間に学校や家の近くで見たり、鳴き声を聞いたりした生きものに「○印」を付けてもらう方法で実施。

横浜市環境創造局の環境科学研究所(神奈川区恵比須町)が2013(平成25)年から毎年夏に行っており、調査への参加児童数は延べ10万人を超えています。

今回、港北区内では師岡や日吉南、港北、綱島東、大曽根など市内最多となる17小学校の1483人が協力。ツバメの巣をはじめ、「リス」や「カワセミ」、「ノコギリクワガタ」、「アマガエル」など9項目で目撃情報を集めました。

横浜市内18区別に見た生きものごとの確認率(2022年「こども『いきいき』生き物調査」結果報告書より、一部を加工)

これによると、他の区と比べて高い確認率となっていたのがツバメの巣で、77%だった港北区は市内でトップだった金沢区(79%)に次ぐ割合となっています。

ツバメは天敵のカラスなどから卵やひなを守るため、あえて人の多い場所を好んで巣をつくるケースが多く、駅などの公共施設での営巣も目立ちます。

ツバメはあえて人の多い場所に巣をつくることで天敵を避けているといわれる。フンが落ちないようにあらかじめ営巣に適した台を設置するケースも(東急日吉駅、2020年5月)

たとえば、東急電鉄の日吉駅では、外部から容易に出入りしやすい環境もあって、毎年春ごろになると駅構内に複数の巣が見られます。

駅など人目に付きやすい公共施設に巣があると目撃する機会は多くなる(同)

同調査を実施している市環境科学研究所百瀬英雄所長は「駅のような見やすい場所に巣がつくられることで、確認率が高くなる可能性はある」と話す一方、「以前は市内全体でもう少し確認割合が高かったので、他の区が下がるなかで港北区の確認率は『あまり変わっていない』ということではないでしょうか」と指摘しました。

他の区と比べてツバメの巣があまり減っていないという結果だった港北区。普段はあまり気付かない自然環境の特徴といえそうです。

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<横浜市調査>下田小や駒林小学区に多い「タヌキ」や「ハクビシン」の目撃情報(2019年2月8日)

【参考リンク】

こども「いきいき」生き物調査の調査結果一覧(横浜市環境科学研究所)


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