下田小学校や駒林小学校の周辺には「タヌキ」や「ハクビシン」が住んでいる――。横浜市の環境科学研究所はこのほど、市内342校へ通う約1万1500人の児童を対象に、身近で見た「生き物」を報告してもらう「こども『いきいき』生き物調査 2018」の調査結果を公表しました。
この調査では「ツバメの巣」「ノコギリクワガタ」「アライグマ」「タヌキ」「ハクビシン」など9種類の生き物を対象とし、過去1年間(2017年9月~2018年8月)に家や学校の近くで見つけたり、鳴き声を聞いたりした生き物に丸印を付けてもらう形で実施されました。
日吉・綱島・高田エリアでは、下田小学校(下田町4)や駒林小学校(日吉本町2)、北綱島小学校(綱島西5)の3校が調査対象となり、計293人の5年生児童(2018年夏当時)が回答しています。
これによると、下田小へ通う5年生98人による調査では、タヌキを目撃したという回答が31人にのぼり、ハクビシンは21人、アライグマは15人だったといいます。
また、駒林小の5年生91人もタヌキの目撃情報は31人、ハクビシンは36人、アライグマが17人となっており、タヌキとハクビシンを目撃した児童は全回答の3分の1以上に達していました。
一方、北綱島小の5年生104人による回答では、タヌキの目撃が12人、ハクビシンは2人、アライグマが4人という結果。同小の付近には「綱島市民の森」が迫っていることもあるためか、タヌキの目撃情報が一定数ありました。
(※)見出し左の画像は「タヌキ」のイメージ写真。Photo ACより
【参考リンク】
・外来種アライグマの目撃増加 小学生1万人超の調査で明らかに~こども「いきいき」生き物調査2018 調査結果のお知らせ(2019年1月30日、横浜市環境創造局環境科学研究所)
・アライグマ・ハクビシンの生態について(東京都環境局、外来種の対策に取り組んでいる)