異例となる「駅名案公募」は今月(2020年)9月6日(日)で締め切られます。東急電鉄は東急新横浜線(相鉄・東急直通線)の綱島東1丁目に設けられる“綱島新駅”について、港北区民(在勤・在学者含む)を対象に駅名案を募集中です。
現在は「新綱島」との仮称で呼ばれている新駅は、東急電鉄と相鉄(相模鉄道)が相互直通運転を行う「相鉄・東急直通線」(日吉駅~新横浜駅~羽沢横浜国大駅、約10キロ)のうち、東急電鉄が運行を担当する「東急新横浜線」の日吉駅と新横浜駅間の地下に設けられる駅で、現時点では2022年度下期(2022年10月~2023年3月)の開業を予定。
新駅は、東横線の綱島駅東口からほど近い綱島街道沿いの綱島東1丁目の地下に位置し、地上部では300人規模のホールを備える「区民文化センター」などの公共施設も入居する28階建ての再開発ビルをはじめ、民間の土地所有者による再開発も同時に計画されています。
また、横浜市の計画では、地下空間を使った1000台規模の駐輪場を設けるほか、5つのバース(乗降場)によるバス乗場も地上部に設置。現在は綱島駅東口を発着している約850本の路線バスのうち、鶴見駅や川崎駅方面行の路線を中心に半数程度を移したい考えです。
東横線の綱島駅に加え、新たな交通拠点となる“綱島新駅”は、東急電鉄によると「新駅は東急新横浜線が運行する予定であるため、同一名称とすると利用者にとってわかりにくくなる可能性」(広報グループ)があるため、東横線綱島駅とは別の駅名とする方針。
「皆さまに長く愛され、親しまれる駅名とするため」(同)として、同電鉄が確認できる範囲では初めてだという駅名案の公募に踏み切ったものです。
現在、駅名案は港北区在住者と在勤・在学者を対象に9月6日(日)まで1人1駅名を受け付けており、応募フォームのほか、「郵便はがき」でも可能。東急電鉄では応募された駅名や理由などを参考とし、今年中に駅名を正式決定する予定で、応募数の多さや少なさによっての決定は行わないといいます。
この先、何十年にわたって街の核となる駅の名を決める過程に、参加してみてはいかがでしょうか。なお、応募者のなかから抽選で30人に東急電鉄のオリジナルグッズがプレゼントされるとのことです。
【関連記事】
・近い未来の綱島東口を描いた「イメージパース」、街の俯瞰図を市が公開(2020年3月23日、再開発も進展中)
・<相鉄・東急直通線>環状2号線下に建設中の新駅名は「新横浜」の見通し(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年8月5日)
【参考リンク】
・「東急新横浜線」綱島地区に開業する新駅の駅名を募集します!(東急電鉄、2020年9月6日まで)
・【港北区内在住・在職・在学の方へ】8月10日(月・祝)~9月6日(日)まで、新駅の駅名を募集します(東急電鉄、2020年8月4日)
・東急電鉄「快適な鉄道利用環境~鉄道ネットワークの拡充」(東急新横浜線の位置や解説など)