「楽天ポイント」が使えるようになった東急ストア、10月以降に東急百貨店も対応へ | 横浜日吉新聞

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日吉や綱島でも「楽天ポイント」に接する機会が増えそうです。きのう(2020年)9月1日(火)から東急ストア各店で、インターネット通販の楽天が運営するポイント制度「楽天ポイント」が使えるようになり、10月以降には東急百貨店でも順次対応を始めていくといい、東急グループと楽天が関係を深めています。

東急ストア綱島駅前店でも「楽天ポイント」を積極的にアピールしていた(9月1日)

楽天ポイントは、通販サイト「楽天市場」や「楽天ブックス」といったインターネットでの商品購入時に付与されるポイントですが、2014年以降は楽天グループ以外の実店舗チェーンにも対応店を拡大。

現在では、「ファミリーマート」や「デイリーヤマザキ」などのコンビニをはじめ、「マクドナルド」や「すき家」「ココス」「はま寿司」「吉野家」「大戸屋」「ミスタードーナツ」「じゅうじゅうカルビ」「リンガーハット」「CoCo壱番屋」「築地銀だこ」「サンマルクカフェ」といった飲食店チェーン、「サンドラッグ」「ココカラファイン」などのドラッグストア、クリーニングの「ホワイト急便」にまで使える店を増やしています。

「楽天市場」や「楽天ブックス」といったネット上のサービスだけでなく、実店舗(リアル店舗)・サービスのチェーンにまで対応を広げた楽天ポイント(同ポイントの公式サイトより)

今月9月1日から、対応店のスーパーでは最有力といえるチェーンとして、東急ストアが加わったもので、きのうから綱島駅などの東急ストアでは、楽天ポイントを使って買物ができたり、買物時にポイントが貯まったりするようになっています。

10月以降には東急百貨店の全店でも対応する予定で、その後には東急ホテルズも加わるといいます。

2015年に品川区から東急沿線の二子玉川駅近くに本社を移転している楽天は、東急グループとの関係を深めており、先月末には「楽天東急プランニング株式会社」と名付けた新会社を共同で設立

実店舗(リアル)に強い東急と、インターネット事業を専門とする楽天が組むことで、リアルとネットの双方からデータ収集が可能となり、両社でデータマーケティングを強化していく考えです。

実店舗で使うための「楽天ポイントカード」は各対応店で配られており、楽天市場などで貯めたポイントと紐づけることも可能(公式サイトより)

一方、複数の業種やチェーンにまたがって利用できる楽天ポイントのような「共通ポイントカード」は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)による老舗の「Tカード(Tポイント)」をはじめ、三菱商事やローソンなどによる「Ponta(ポンタ)カード」や、NTTドコモによる「dポイントカード」などが存在。

電子マネー型の「WAON(ワオン)ポイント」(イオングループ)や、「nanaco(ナナコ)ポイント」(セブン&アイ・ホールディングス)も合わせ、乱立している状態です。

さらには、ドン・キホーテとユニー(アピタ)の電子マネー「majica(マジカ)」をはじめ、チェーン独自のポイント制度も数多くあり、東急グループも別に「TOKYU POINT(東急ポイント)」を展開しており、楽天ポイントと併存しています。

買物先それぞれでポイントを貯めたり、使ったりするには、利用者側の手間がかかるのが現状。もっとも使う頻度の高いチェーン店を見極めたうえで、それに合わせたポイント制度に参加する形が得策といえそうです。

【参考リンク】

楽天ポイントのトップページ

東急ストア・楽天ポイントカードサービス開始キャンペーン(2020年9月1日~13日)

楽天と東急、共同出資で「楽天東急プランニング株式会社」を設立(2020年8月31日、「楽天ポイントカード」導入スケジュールも発表)


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