<東急新横浜線>綱島と新綱島は「同じ駅」扱い、日吉~新横浜間は250円 | 横浜日吉新聞

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綱島新綱島は「同じ駅」の扱いとし、日吉駅新横浜駅間の普通運賃は片道「250円」になりました。

東急電鉄と相鉄(相模鉄道)は来年(2023年)3月に開業を予定する「相鉄・東急直通線」(新横浜線)について、きょう(2022年)8月9日に加算運賃額や各駅間の設定運賃などを発表し、同日付けで国土交通大臣に認可申請を行いました。

※注記:「日吉駅~綱島駅」または「日吉駅~新綱島駅」の区間を含む「定期券」では両駅のどちらも利用可能となる予定ですが、「普通乗車券」では異なります。2022年10月21日に国土交通省が公表したパブリックコメントに対する見解では、「綱島駅と新綱島駅同一駅ではなく、綱島駅で下車し、新綱島駅で再度乗車する場合には、綱島駅で一度運賃精算を行う必要があり、大倉山方面から日吉で乗り換え、新横浜まで利用の際には、実際に乗車した距離に応じた基本運賃に加算運賃を合算することとしております」としています。普通乗車券では改札外乗り換えなどの特例はなく、いったん精算の必要があるとのことです。詳細はこちらの記事をご覧ください(2022年10月28日追記)

普通運賃に加えられる「加算運賃」は、新横浜~新綱島駅間のみ「片道70円」を適用。日吉駅・新綱島駅~新横浜駅間は片道250円となる見通し(東急電鉄のニュースリリースより)

相鉄・東急直通線(新横浜線)の建設にかかった費用を負担するため、運賃に一定額を加算する「加算運賃」は、東急電鉄側は新横浜駅新綱島駅間に「70円」を設定し、相鉄側の新横浜駅と羽沢横浜国大駅間は「40円」としています。

加算運賃を踏まえ、日吉駅と新横浜間の運賃は片道250円(IC同額)となり、通勤定期券は1カ月9400円、通学定期券は1カ月3440円。両駅間の所要時分は「6分」を想定しているとのこと。

なお、新綱島駅新横浜駅間について、今回は運賃額が発表されていませんが、東急電鉄によると値上げ後の東急普通運賃180円(4キロ区間を想定)に加算運賃額70円を加えた片道250円とし、通勤定期は1カ月9400円、通学定期は同3440円としたい考えで、両駅間の所要時分は「3分」を想定。新横浜駅までの運賃区分は、日吉駅と同額という形になります。

新横浜駅から東急線の主な駅への運賃額、新横浜~渋谷間は片道360円を予定(同)

一方、新たに設けられる新綱島駅については、綱島駅と“同じ駅”の扱いとし、両駅から東横線・目黒線方面への運賃は同額に設定するとのこと。

至近距離にある「新綱島」(新横浜線)と「綱島」(東横線)は、同じ駅という扱いとし、定期券の場合はどちらでも乗降可能に(同)

また、定期券に「日吉駅~綱島駅」または「日吉駅~新綱島駅」の区間を含む場合は両駅で乗降が可能になります。

なお、東急電鉄では来年3月に運賃の値上げを予定していますが、今回発表された運賃額はこれを踏まえたものとのことです。

相鉄・東急直通線は、日吉駅から新横浜駅間(5.8キロ)は「東急新横浜線」の名で東急電鉄が運営し、相鉄線・西谷駅から羽沢横浜国大駅を経由して新横浜駅までの間(6.3キロ)は「相鉄新横浜線」の名で相鉄が運営。

日吉駅から新横浜駅間(5.8キロ)は「東急新横浜線」、新横浜駅から相鉄線・西谷駅までの間(6.3キロ)は「相鉄新横浜線」となり、西谷駅と羽沢横浜国大駅の間にはすでに「相鉄・JR直通線」が走っている(東急電鉄と相鉄などによるニュースリリースの図を一部加工)

東急新横浜線(新横浜~日吉)は、日中1時間あたり6本、朝ラッシュ時は1時間あたり14本を運行し、相鉄新横浜線のうち羽沢横浜国大駅と新横浜駅の間は日中1時間あたり4本、朝ラッシュ時は1時間あたり10本を運行する計画としています。

新横浜駅~日吉駅間は日中1時間あたり6本を運行する予定(写真はイメージ)

【関連記事】

<国交省>相鉄・東急直通線の「加算運賃」でパブリックコメント募集(2022年8月10日)リンク追記

<相鉄直通線>当初の需要予測から3割減を想定、加算運賃の上昇も(2022年6月1日、需要予測の変化から70円の加算が明かされていた)

<東急電鉄>1年以上先の「値上げ」を申請、日吉~渋谷は250円に(2022年1月11日)

【参考リンク】

東急電鉄「2023年3月開業予定の東急新横浜線の旅客運賃設定に係る認可申請を実施」(2022年8月9日)

相鉄「相鉄・東急直通線の運賃認可申請および直通線定期券の新サービス導入」(2022年8月9日、相鉄線~羽沢横浜国大~新横浜駅間の運賃についてなど)


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